堕ちた天使は歌わない 3

ちょっと短いですが,とりあえず書いておきます,というページです。 タイトルが意味なしなのはあいかわらず。


2月07日
  • また,各方面のウェブページの記述に反応しようと思ったら遅れてしまった。CNNで結構面白いのがあったので(*),それについて書こうと思っているうちに,今見たら新しいニュースに押されてサイトから消えてしまっている。思いついたらこまめにページ更新ができる人って尊敬するなあ。
  • で,こまめに更新している牧野氏(**)の公開日誌,2003/02/03の記述についてですが,これもちょっと遅れた反応。
     これは聞いた話なので神話なのかもしれないが,元祖プラズマシミュレーションのOscar Bunneman博士は80歳近くになっても,3次元粒子シミュレーションのプログラムをアセンブラで書いていたそうです。しかも他で全く使えないCRAYのアセンブラでっせ。
  • さらにこの話題の元ネタになった,おなじくこまめに更新される田崎氏(**)の日記のこの日の記述について。ナカムラは教養の教官なので,プロをめざす授業はしていない(除く非常勤)が,もし,自分が物理学科や地球物理学科の教員になったら,多分,徹頭徹尾プロ向けの内容にしたい気がする。だって,プロにならない学生さんにとってもそれの方が楽しいんじゃないかなあ。
     ちょっと自慢げに聞こえるが(そして実は実際に自慢なのだが)ナカムラはその昔,アメリカの大学で「コンテンポラリースタジオアレンジ」という授業をとったことがある。もちろんナカムラの音楽能力はN=M=1の学生氏の量子力学能力よりはるかに低く,物理に例えるなら高校教科書程度なのだが,この授業の講師はマドンナやアースウインドアンドファイアのアレンジもやっているBill Mayerというプロ中のプロであった。そしてその授業の何回かは,彼が実際に使っているスタジオで自分のアレンジを録音するというものだった。(そしてここが一番の自慢なのだが,ふらりと遊びにきたモーリスホワイトと話しちゃった!)
     もちろんナカムラは音楽のプロになるつもりはさらさらなかったが,やっぱり音楽専門学校なんかの教育用のスタジオよりも,プロの使うスタジオを使ったというのが楽しい経験になっていて,こういう場所で自慢話ができるわけである。田崎氏の使っている山の比喩でいくなら,バルトロ氷河7日間トレッキングツアーに参加するより,荷揚げ要員でいいからK2登頂隊に参加する方がたのしいと思うんだけどな。

    (*)サラミソーセージのやつ。見ました?最後の一文がよかったでしょ? それからドイツの“うなぎの寝床”の話も面白かったが,わざわざ地球の裏側で読む話題か?という疑問は残る。
    (**)もちろんウェブサイトの更新以外でも尊敬申し上げております。


1月10日
  • 昨日のブートストラップネタには続きがありました。実はブートストラップ”を引っ張って底なし沼から脱出したのは“ほら吹き男爵”なのは間違いないのだが,日本でよく知られているミュンヒハウゼン男爵ではなくて,英語読みのマンチョーゼン男爵だそうだ。ここをご覧あれ。
  • そういう話で思い出すのは,シンデレラ誤訳問題(*)。シンデレラの“ガラスの靴”が実は“革の靴”の誤訳だったという話を聞いたことがありません? じつはこれは誤訳ではなかった,という話を以前,別の鈴木さんから教えてもらった。鈴木さんのサイトに書いてはないが,探したらここに解説がありました。(なんだか雑学ページみたいになってきた。)

    * なんとなく連想したのだが,書いた後で読み直してみると,全然関係ないですね。でもまあ,せっかく書いたのだから残しておこう。

  • ぜんぜん話は違うがこれ(2003/01/06)とこれはやっぱり芯の黒い鉛筆?

1月9日
  • 下(1月5日)に書いたクレーン問題ですが,鈴木さんのページにさらに詳しい解説が。“マトリョーシカ”って言うのはなかなか粋なネーミングですね。それはともかく,ナカムラは「一度にマトリョーシカする」と思っていたので,この情報でまた一つ(役に立たないことが)賢くなった。
  • と思っていたら,森山さんの日記にブートストラップの話題が。いつも読んでいるページに自分の名前がでてくると,なんとなく有名になった気がしますね(←えらい勘違い)。こんなしょうもないネタに反応していただいて恐縮です。ところで,ナカムラは「靴ひもを引っぱってで自分を・・・」と書いたが(*),森山さんの書いた通り,これは靴ひもではなくて「編み上げ靴を履くときの助けとなるよう、側面または上端に縫いつけられたつまみ革」というのが正しいというのを,以前にどこかのウェブサイトで読んだのを思い出しました。そこにわかりやすい絵まで描いてあったので,いま検索エンジンで探してみたけど,みつからなかった。クライミングシューズを脱いでハーネスからぶら下げるときに,よくカラビナを通す部分です・・・ってほとんどの人には通じない?
     それはともかく,ナカムラの記憶では,ほら吹き男爵が自分の“ブートストラップ”を引っ張って底なし沼から脱出した,という話が語源と信じておりました。いま,検索エンジンで調べると諸説あるみたいですね。あと,検索結果を見るとナカムラと同じく,これを靴ひもと混同している人も多いみたいだが,こんな紛らわしいの混同するなという方が無理。たとえば,ブラウン運動は実は花粉の運動ではない(**)とか,初めて宇宙に行った動物がライカ犬じゃない(***)とか,“そうへき”が“双壁”じゃないとか,ユークリッドがユーグリッドじゃないとか(?),世の中って紛らわしいのが多い。

    * まず,“引っ張ってで”→“引っ張って”。ナカムラが間違えてるから森山さんのページも間違ってます。
    ** ブラウン運動するのは花粉からでた微粒子で,花粉そのものはブラウン運動するには大きすぎるそうです。
    *** ライカ犬じゃなくて,雑種の犬だったんだけど,名前が“ライカ”だったそうです。おまえ,みんなが間違うの狙っとるんちゃうか,と言いたくなる。

  • さて,ナカムラはその森山さんのNetScience Interview Mailも愛読しているのだが,先日来たインタビューで「モモンガはただ飛んでる。」というのに大笑いしてしまった・・・という話題じゃなくて,2002年6月のインタビューにあった江守さんという方に去年の暮れにお会いした。とある学会で地球シミュレーター関連の友人と晩飯を食べたときに,ご一緒させていただいたのである。地球シミュレーターって,ゼネコン(“コン” = [constructor] & [computer maker])を儲けさせるためにお役所主導でやってるプロジェクトだ,なんて話を聞いたりするが,この江守さんやナカムラの友人のような若手の研究者が真摯にとりくんでいるのはたのもしい。お役所主導で,ゼネコンも儲かって,それですばらしい科学的成果がでれば,みんなハッピーで結構なことだ。

1月5日
  • 今日は福井は大雪です。なんとなく楽しい。
  • ここのクレーンの疑問であるが,だれかに書かれる前に(?)書いておこう。じつは工事用の大型クレーンには自分を持ち上げるという機能が必ずついている。靴ひもを引っぱってで自分を泥沼から引っぱり上げるというアナロジーから“ブートストラップ”と呼ばれる機能である。コンピューターを立ち上げるときの“ブート”と同じ語源だ・・・というのは真っ赤な嘘です。そんなもん,できるわけないやんけ。本当は大型クレーンより小さいクレーンを新たに組み立てて,これで下ろす。そしてその小さいクレーンはさらにそれより小さいクレーンで,というのを繰り返して,最後のめちゃ小さいやつは折り畳んでエレベーターで下ろすそうです。(←これも嘘っぽいが,本当の話。少なくともナカムラは本当の話だとして聞いた。)
インデックスへ戻る。
中村匡のホームへ戻る。