Feb 18, 2005

あべたわ

さて、以下は去年の終りごろに書いた文章なのだが,MathMLやエッシャー歩道などにかまけているうちに,塩漬けになってしまっていました。まず,故事成語の勉強から:

あべたわ[名・サ変] 1)物理学者がネットのコメントタイトルを推敲すること。その昔高名な物理学者がネットに投稿するコメントのタイトルを「あべしっ」にするか「たわばっ」にするかを迷い、「あべしっ、たわばっ、あべしっ…」とつぶやきながら我をわすれて歩くうちに、役人の行列につっこんでしまったという故事による。2)転じてネットで悪ノリすること。用例:この文章自体があべたわだ。(民明書房刊 「物理故事ことわざ辞典」より)

おそまつ。ところで故事成語といえばナカムラは以前から思うのだが、,「蛇足」と言う言葉の語源って後付けじゃなかろうか? だって「蛇の絵を早くかいた奴が酒を飲む」なんて決めるの、めちゃくちゃ不自然じゃないすか? ジャンケンでもした方がよっぽど手っ取り早い。きっと、蛇に足は余計なものという意味から、もともと“蛇足”という言葉があって、それを説明するためにあとづけのエピソードをだれかがでっちあげたのじゃなかろうか。

このような歴史的文献ってどの程度信頼できるかって疑い出すと、わからなくなりますね。歴史学なんかを研究している人って、自分が頼りにしている文献の信憑性ってどうやって評価してるんだろうか? たとえば未来の歴史学者が21世紀初頭の遺跡のなかから学習院大学のウェブサーバーを発掘して、このページ (探すの苦労した) を見つけたら、「そうか、この時代はすでに紙に書いてある文章の百倍から五百倍の電子化文章があったのか、ふむふむ。」などと納得して、論文かなんかにしてしまうのではないかしらん。

そういう話をするといつも考えるのが、邪馬台国がどこにあったか、という問題である。ナカムラが学校の歴史の時間に習ったところによると、魏志倭人伝をそのまま信じると邪馬台国は海の中にあることになってしまうそうだ。だから魏志倭人伝はどこか一カ所間違えているはずだ、それはどこだ、ということで、近畿説と九州説に別れる。つまり、ある一カ所を間違えたとすれば近畿になり、別の場所を間違えたとすると九州になる。
でも、待てよ。なんで間違えたのが一カ所だけだといえるんだ? 魏志倭人伝が邪馬台国の場所を海の中とするような不確かな記録だとすると、一カ所だけじゃなくて二か所、三箇所と間違えているかもしれないじゃないか? で、二か所以上間違えがあると、邪馬台国の場所は、近畿・九州に限らず、ひょっとしたらナカムラの住んでる福井かもしれないじゃないか?( エジプトという説もあるそうな。)

やっぱり文系の学問って、基礎からして結構あやふやだなあ。それに比べて、われわれ理科系の学問はたとえば物理法則のように確固たる基礎に…、あれ、しかし我々の頼りにしている物理法則だって、本当に信頼できるのか? 世界が物理法則に従って動いてる、と人類が認識しはじめてからたかだか数百年なわけで、たとえば地球磁場の南北が変るように数万年のスケールで万有引力定数変わっていてもわからないんじゃないか?
さらに考えると、地球磁場が反転しているように見えるのは、実はダイナモがどうのこうのという効果ではなく、電磁気学そのものが変わっている可能性だってないか? いや、ダイナモの場合は過去の地質記録と整合性のあるように,電磁気学の経時変化をつくるのはかなり難しいだろうが、たとえばアインシュタイン方程式が何万年かのオーダーで変化していっても人類には(すくなくとも今のところは)わからないだろう。するとビッグバン理論なんかは魏志倭人伝が二か所以上間違っているかもしれないのに、近畿説か九州説か論争しているようなもんじゃなかろうか。

最後にナカムラの好きなラブソングの一節を:

Maybe it's wrong, but it seems so right.
The feeling we share, we have to believe.

Comments and Trackbacks

邪馬台国

邪馬台国はアルファケンタウリにあったはずです。
間違いない。

Posted by わるた at 2005/02/23 (Wed) 12:26:14
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