Nov 21, 2007

さばえライブラリーカフェ

おしらせ。鯖江市立図書館でサイエンスカフェみたいなのをやります。 さばえライブラリーカフェのページをご覧ください。以下は公報の紹介文。

極地の夜を彩るオーロラは,実は太陽と地球を結ぶ広大な宇宙空間での電磁気現象の結果であるというのをご存知でしたか? 宇宙空間物理の基礎から北欧やアラスカのオーロラ観光情報まで,宇宙とオーロラの楽しい話をしたいと思います。物理学や天文学の知識はいりません。

Nov 19, 2007

ゲッベルスの憂鬱

ということで,ゲッベルス氏の演説を聞いてください(flash,音が出るので注意)。これが見えない環境の人のために解説しておくと,悪名高いナチの国民啓蒙・宣伝大臣「Goebbels」をゲッペルスだと思っている日本人がとても多い(含む最近までのナカムラ)という話。いまgoogleで調べてみると「ゲッベルス」約49,600に対して「ゲッペルス」約37,500と異常に多い。なんでだろう。音韻学的(?)に間違えやすい理由があるのか,誰かが間違えたのが伝染したのか。

こういう単語って実は結構ありますよね。ミッシングリングとかエンゼルワシントンとか。キャスティングボードに至っては,間違ってる方が多いので,googleで正しい方を検索すると「もしかして」が出てくる。はい,上の三つの例のひとつでも間違って覚えていた人,正直に手をあげなさい。

で,これが外国語のカタカナ表記だけではなくて,漢字なんかでも間違えやすいパターンというのがあって,その例として良く見かけるのがこの字

を,こんな風に

間違えるやつ。中の「王」が「玉」になってる。え?そんな漢字,両方とも見たことないよ,という方,さもありなん。実はナカムラのフルネームは「中村匡」(ただす,と読みます。おぼえてね。)で,ナカムラ宛の郵便物などでよく間違えてこう書かれているのである。正しく書く人より,間違える人の方が多いのはキャスティングボードみたいだ。上で「その例として良く見かける」というのは,「その例として」というのは世間一般向けで「良く見かける」というのはナカムラ個人の体験でした。自分のまわりの狭い経験をあまりに一般化するのはよろしくない,というのが今日の教訓です。ちゃんちゃん。

……なんてことはぜんぜんなくて,問題はこの下の方の文字。「匤」と書くのですが,環境によっては文字化けするかもしれないので,上の大きい文字では画像ファイルにしてあります。以下,文字化けしていたら,上のやつの下の方(中が「玉」の字)だと思ってください。

実は,ナカムラは「匡」という名前が結構好きで,親には感謝している。姓が平凡な中村なので,名前が「正」だったりしたら,全国に2万5千人(根拠レス)くらいいたりして,うっとうしいことこの上ないし(全国の「中村正」さん,ごめんなさい),「ただす」という語感もラブリーで女の子に人気がある(といいな)。

しかし,コンピューター時代になるとこれは迷惑な名前らしく,ワープロが出始めのころには「『ただす』ってどうやって入力するの?」とよくきかれた。最近のコンピューターは賢くなったので「ただす」と入力するとたいがい出てくるが,携帯電話やPDAなどではまだ入力困難な機種があるかも。「きょう」と入れて変換すればたいがい出ますのでよろしく。

で,コンピューターの処理能力が上がるにつれて,「ただす」で変換できるようになってきて,最近は携帯でもたいがい出てくるようになったので,これでもう皆様にご迷惑はおかけしない,と思っていたら,最近,といってもWindows95のころから潜在的にあった問題らしいが,コンピューターの進歩によって新たな問題が生じてきた。「匤」問題である。実はナカムラは最近まで,「匤」というのは誤字で,正しくは「匡」,タダシクハタダスと信じてた。ところが,考えてみるとその根拠って,だって小学校のころにそんな話聞いた覚えがあるんだもん,という程度。ネットで調べてみると「匡」の異体字として「匤」というのはちゃんとあるみたいだ。で,困るのはシフトJISやUTFでは「匤」というのはちゃんと使えるのに,JISではこの字は定義されていないということだ。「しふとじすってなに?」という人はこのへんの解説をみてください。

JISにないというので困るのはメールである。世の中,「日本語メールはJISで送るべし」という鉄の掟があって,それはそれでありがたい。そんな掟のないwebの世界ではいろんな漢字コードが混在して,さらにその漢字コードを指定する方法もまちまちで,文字化け対策が大変だ。でも,そのJISに「匤」の文字がなければ,この字はメールで送れないことになる。ナカムラの名前は「匡」なんだから,気にしなくていいじゃん,と思われるかもしれないが,どうも「ただす」を変換すると「匤」の方が「匡」より先にでてくる変換プログラムがあるらしく,ときおり名前が「匤」で来ることがある。いや,それは昔から普通の郵便でなれっこだし,ナカムラは名前というのは単なる記号だと思っているので「人の名前を間違えるとは失礼な」なんてクラシックな考えはない。

でも困るのはメールソフトの一部,たぶんマッキントッシュ OS Xの標準メーラーが妙に賢くて,JISで表現できない漢字があった場合はそれをシフトJISのまま,MIMEでエンコードして送ってくるのである。MIMEってなに? という方,説明面倒臭いので適当に調べて。とにかく,「匤」一文字だけ文字化けするなら全く問題ないのに,このMIMEで送ってこられるとデコードができない環境ならメール全体が文字化けするのだ。つまり全然読めない。はじめはそれに気がつかず,文字化けメールが来るたびに「オノレ,メールはJISっちゅう掟を知らんのか,なんて非常識,迷惑千万,クソボケカス!」という内容をもっとソフトに表現して送っていたのだが,ある日,フターナ氏(だったと思う)がメールの文字を解析して原因が「匤」であることをつきとめてくれた。暇なやっちゃのうありがとうございます,私の名前が悪うございました。

ということでナカムラにマックからメールを送るあなたは,名前が「匤」ではなく,「匡」であることを確認して送ってください,というのが今回の結論。あー長かった。ゲッペルスなんか遠い過去だ……。

ところで,上で,「『匤』は間違いではなく異体字」と書いたが,漢字のこれが誤字で,あれは異体字だから許せる,ってのはどうやって決まっているのだろう? たぶん,ちゃんとは決まってなくて,なんとなく習慣で判断してる気がするが……。でも,われわれの使っている言語のかなり多くの部分は同様にちゃんと決まってないのかも。

Nov 12, 2007

ヤクザマネー

昨日,テレビで「 NHKスペシャル|ヤクザマネー 〜社会を蝕(むしば)む闇の資金〜」なる番組を観た。「やーさんが株式投資でお金を儲けてます」という一文だけで表すことのできる,しかも誰でも知っている内容を,ゴールデンタイムにNHKスペシャルで延々とやるのは,なにか事情があるのだろうか? 取材がめちゃ大変だったから,結果的に内容はスカスカでも内部では評価されちゃったりとか。