Oct 27, 2007

シミュレーション奥儀

来月の中頃に福井で シミュレーション奥義という研究会をやります。プラズマシミュレーションに興味のある方は是非ご参加ください。(「シミュレーション奥儀」なんて,ふざけたタイトルだと思われるかもしれませんが,もともとは「シミュレーション無間地獄」か「シミュレーション虎の穴」にしようかと思っていた…。)

男女共同参画実態調査

アンケートのお願いです。ナカムラもちょっとかかわっている 第2回 科学技術系専門職の男女共同参画実態調査が,今月いっぱいの締切です。これをお読みで科学技術関係の方は,是非,ご協力ください。少し長いですが,よろしくお願いします。

Oct 22, 2007

「高学歴ワーキングプア」

最近話題の「高学歴ワーキングプア」を読んだ。実はナカムラもポスドクを2回やって,そのあとで一年ほど無職だったことがあるので,この問題はひとごととは思えない。(なんのこと? という方は「ポスドク問題」で検索してみてください。)もっとも,ナカムラが職探しをしていたころは今よりはるかに状況はよかったのだが。

で,読んでみてちょっと驚いたのだが,「行くべきか,行かざるべきか,大学院」という章で,「実は,角度を変えてみると,まだ大学院が有している魅力が見えてこないでもない」と述べて(p169),その魅力の内容として「目が開かれる」「コミュニケーションの達人へ」「生き抜く力を身に着ける」などがあげられている。

なんじゃこりゃ!? これは好きな異性と暮らす理由として,「収入が倍になるけど家賃は同じ」とか「炊事洗濯の手間が二分の一」とかをあげるようなもんじゃなかろうか。そんなことはどうでもよくて「惚れてしまったからしょうがない」という以外に理由はなかろう。大学院も,特に人生棒にふる覚悟で行く博士課程は,「研究が好きでしょうがない」という以外の理由だと,恐ろしくわりにあわない選択だと思う。理論物理だとか哲学だとかのつぶしのきかない分野は,稼ぎもなく浮気性でどうしようもないチンピラ男もしくはアバズレ女に惚れてしまったようなもので,好きじゃないとやってられないのではなかろうか。

それとは別に,もうひとつ気になったのは,いわゆるアカデミックポスト以外の就職先について「一般的な進路として,博士卒が民間に就職できる可能性は限りなくゼロに近い」と書いている(p53)ところである。本当?

たぶん,大学院博士課程卒で,民間に就職するとき,いくつかの要求レベルがあって

  1. 大学院で研究した内容が生かせる職場にいきたい。
  2. 直接研究内容が役にたたなくても,学部卒よりはいい待遇が欲しい。
  3. 少なくとも学部で卒業したときと同等の待遇で就職したい。
  4. 博士卒だからといって差別されることなく,同年代で職探しをしている人間と同じ扱いをされたい。
  5. なんでもいいから食べていければいい。

などが考えられるだろう。本書で「限りなくゼロに近い」と言っているのは,博士卒業者が1か2,あるいは3の上の方を求めているのに,世間では4か5しか提供されないということではなかろうか。博士卒業者としては中学→高校→大学とステップアップしてきて,さらにその上に大学院まで積んでいるのだから,それなりに処遇されていいと思っているのに,世間一般では大学の頃にセミプロのロックギタリストをやっていて,卒業してもそのままインディーズで活動してて30才過ぎました,というやつが職探しをしているのと同等にしか見てくれない。

しかし,上の1の場合は別だが,多くの場合,博士課程の卒業者はセミプロギタリスト氏と同等に扱われてしかたないだろう。たとえば,コンピューターのSE(ナカムラは無職のときに真剣に考えた)になったとき,「磁気流体波のパラメトリック共鳴が計算できます」というのはなんの長所にもならない。ギタリスト氏が「マイケルシェンカーより速弾きができます」というのと同じだ。どっちもかなり修行を積まないとできないのだが,全く役にはたたない(まだ速弾きの方が忘年会の芸になる)。いや,そんなことはない,私は学問という高級な営みを行ってきたのであり,低俗なロック野郎などとはいっしょにしないでもらいたい,と思うやつがもしいたなら,そいつは多分就職には苦労するだろうし,もし就職できたとしても職場ではハッピーじゃないだろうな。

で,はじめの話題にもどるが,大学院で本当に好きなことを5年(+α)やったのなら,4や5の就職をして,速弾き野郎と机をならべるのもわるくない人生じゃなかろうか。「お前のころはいまより状況がよくて,運良く研究職に就職できたからそんなノンキなことが言えるんだ」というお叱りをうけそうだが……。

Oct 13, 2007

名古屋報告

先日一般講演会の案内をしたが,実はこれは名古屋であったSGEPSSという学会の総会の一環として開催されたものである。おこしいただいた皆様,ありがとうございました。

というわけで,名古屋に行ってきました。名古屋にはわりと何回も行っているので,そこそこなれているのだが,やっぱり思うの喫茶店が充実していることである。結構いい感じの店がいたるところにある。いや,マウンテンのことではありません。1970年代からやっていて,そのころはチューリップ帽をかぶってベルボトムのジーンズを履いていたようなマスターが,今はいいじいさまになって,それでも気合いいれてコーヒー淹れてますってのが伝わってくるような感じの店が多い。ナカムラの住む福井にそんな店がないわけではないのだが,やはり名古屋の充実度にはかなわない。

と,いうことで,喫茶店マニアのナカムラは,セッションの空きを利用して栄の喫茶店に行きました。店の名前をひかえておくのを忘れたのだが,店内のメニューがこんな感じ。

この写真ではよく見えないのだが,右の下の方にコーヒーの心得みたいなのが

悪魔のように黒く 地獄のように熱く
天使のように清く 愛のように甘く

と書いてある。店内には,定年になって暇をもてあましているじいさまと,外回りの最中にひとやすみしてスポーツ新聞を読んでるサラリーマン(推測)しかいなかったが,くたびれた彼らが「地獄のように熱く,愛のように甘」いコーヒーを飲んでいるのをみて,なんとなく「よのなか そんなに わるいもんじゃない」って気分になった。人生は上々だ。

などと,思いつつその店を出て,ちょっと行った所に別の喫茶店発見。

つぎのセッションに間に合わなくなるので入らなかったが,よく見ると

珈琲だけじゃなくて,ランチもやっとるやんけ!!!

ついでに,その喫茶店の隣の店。

思いっきり重複が重なっている。(それともキリスト関係で「救世主食堂」か?)