Dec 31, 2005

よいお年を

今年も今日が最終日になりました。来年もいい年でありますように。 中村 匡

Dec 23, 2005

携帯電話

そろそろ持っている携帯電話の電池がヘタってきて,買い替えようと思うのだが,ナカムラの使っている会社(au)のラインアップを見ると,どうも食指がのびるのがなくて困っている。携帯電話もそろそろ2000年あたりのコンピューターと同じように,機能がニーズを追い越しつつあって,つまり,必要な機能はもうだいたい出揃って,勢いあまった技術力で不必要な機能をゴテゴテつけて古いマシンとの差別化を図らざるを得なくなっているわけだ。3年前に携帯電話を買い替えた方は「おお,やっぱり新しいやつは便利になっとる」と実感しただろうが,最近買い替えた場合は「あれ,このアイコンなんだろう? まあ説明書読むのめんどくさいし,今まで通り使えるから,知らなくていいか」って感じになって,実際使うにあたってはでそれほど便利になっていないのではなかろうか。

こうなると携帯を買うときの判断基準はもはや機能ではなく,デザインとか価格とか,あるいは人がもっていないとかいう付帯状況とかになってくる。自動車なんかはかなり昔の70年代からそうなっているようで,売れるかどうかはエンジンが何馬力とかいう性能ではなくて,デザインの善し悪しでほぼ決まってしまうそうだ。で,そういう目でauの携帯のラインアップをみると,イマイチだなあ,と思うわけである。TalbyとPenkは結構デザインよかったんだけどなあ。

というわけで,最新機能も別に必要とせず,デザインもどうでもいいとなると,価格が安い方がいいわけで,そういうユーザーのために古いモデルが50円とか1円とかいうとんでもない値段で売られているわけである。ところが,かなり古い基本機能しかないプリペイドの携帯が某市場では何十万円という高額でとりひきされているのをご存知だろうか? いわゆるヤバイ系のひとたちの間で使われている,覚醒剤のとりひき用の電話である。当然のことながら,このとりひきは「格安! ナイスな覚醒剤がよりどりみどり」などと看板を出すわけにはいかないから顧客開拓が非常に難しい。変にルーズに顧客をつかんで警察までつながっていったら困るし,でも,なるべく多くの客は欲しいし,というわけだ。そしてなんとかして開拓した客は足のつかないようにプリペイドの携帯の番号のみを教える。で,安全な客と多くつながっている携帯電話というのは,売人にとっては得がたい付加価値をもつものになるわけである。「ちょっと俺,ヤバくなってきたから,しばらくフィリピンに飛ぶわ」とかいうときは,その携帯をだれかに売るわけだが,その携帯につながっている顧客の質と量によって,非常に高額になるらしい。(以上の知識は以前に「別冊宝島」かなんかから得たもので,ひょっとしたらウソかもしれません。)

さてここでやっと本題だが,実はナカムラはこのジャンキー携帯に結構似ている財産をもっていることに最近気づいた。なにを隠そう,このサイトである。もちろん,ここでヤバいヤクは売ってないが,物理学という麻薬にどっぷりのみなさんが多く読んでくれているわけだ。つまり「ある特別な人間集団につながる情報チャンネル」という意味ではジャンキー携帯と同様の機能を持っているのである。で,ジャンキー携帯とちがって,ナカムラは“しょうもないジョーク”以外に提供できるものはないのだが,それでも,ここに「量子力学わからんから教えてください」と書くと,日本の,いや世界のトップをいく物理学者たちが答えてくれるという,なんとありがたや,もったいなやの幸せな状況に自分がいることを,先日の「お前ら! ナカムラに物理を教えてくれませんか?シリーズ(そんなシリーズあったんかい!)」 という文章で経験したのである。ということで,答えていただいたみなさんに厚く御礼申し上げるとともに,将来の回答者候補のみなさんにもどうかよろしく,とご挨拶するのが,この文章の目的である。(しかしもちろん,ここは物理学者限定というわけではなく,「かまぁん☆」氏みたいな気楽なコメントも大歓迎ではあります。) たったそれだけのために,こんな長い文章を書いたのか,と思われるかたもいるだろうが,スミマセン,その通りです。最後まで読んでいただいて感謝です。

Dec 14, 2005

シュレディンガーの猫はいつ死ぬか?

なんか竹内薫風のちょっとイヤミなタイトルですが,「お前ら! ナカムラに物理を教えてくれませんか?」シリーズ(そんなシリーズあったんかい!)第1弾。

最近はやりの量子情報などのからみででERPのパラドックスについては、みなさん、ご存じと思う。(‥‥って実は知らない人が圧倒的多数なのはわかってるが、ここでそれを説明しだすと長くなるので‥‥)。ふたつのペアで生成された電子なり光子が十分遠くにはなれたあとで、片方のスピンを測った瞬間に、他方のスピンも確定するという話である。で、質問:

上の説明で「瞬間に」と書いてあるが、それがどの系からみて「瞬間」なのか? 

ご存じのように相対性理論によると、空間的に離れた2点では「同時」という概念は相対的であり、観測者の乗っている系によってちがってくる。だから「粒子Aのスピンが確定したと同時に粒子Bのスピンも確定する」と言うときにはどの系から見ているかを指定しないと意味がない。粒子Bの場所にシュレディンガーの猫がいれば,粒子Aを測定することによって死亡確定したりする(だいぶはしょって書いてますけど,ERPを知ってるひとならわかるよね)わけだが,それはいつなんだろう,というのが疑問なわけです。

いや,実は最近これが気になって,ちょっと考えたりネットなどで調べたりしたんだけど,よくわからないのです。観測の理論なんかもよく知らないし。このサイトを読んでいる方のなかには物理の達人もいらっしゃると思うので,あつかましくも「教えて君」を決め込む次第。ひょっとしたら「そんなもん,量子情報の教科書に書いてあるわい」というのかも知れませんが,悲しいかな,ナカムラの勤める大学は物理系の学科がないので,そんなマニアックな教科書はないのです。同じ疑問をもってて,やはり同じくそういう教科書等へのアクセスが悪いひともいるだろうし。

Nov 24, 2005

「本当のことを言おうか」

千葉の建築設計士がマンション等の安全性データを捏造した問題が世間で 話題だが、これって実は結構深刻なことになるんじゃないかしらん? この一件は実は氷山の一角で、調べてみると、ちょっと前にあった温泉の入浴剤事件みたいに、そこら中で同じような捏造がバシバシ見つかったらどうなるんだろう。温泉の場合は「すんません」と言って入浴剤を使うのをやめれば、まあ、なんとかなるが、マンションの場合は建てなおすのにはめちゃくちゃ費用がかかるし、すでに住民がいたりするとその引越しなんかも大変。温泉の数に比べて桁違いに多いマンションその他のビルで、たとえば温泉入浴剤事件と同じ割合で不正があったとすると、日本経済に影響がでるほどヤバい話になりそうな気がする。

とまあ、それはそれとして困るのだが、ナカムラごときには如何ともしがたい問題なので、ここでは別の話、捏造などの不正の話題だ。先日書いた新聞の捏造記事に関する話に対して、研究者の方からいくつかコメントをいただいた。それを読んでて頭に浮かんだ質問、ずばり

研究上の不正やったことあります?

いま、これを読んでいる研究者のあなた、このページのコメント欄に書き込んでください。データ操作とか研究結果の盗用とか、研究関係の不正ならなんでも結構です。なお、このサイトのあるマシンは福井県立大学のファイアーウォールの中にあってproxy経由でアクセスされるため、ナカムラの手元には、書いた本人の情報はもとより、どこから書いたかなど一切情報がこないようになっています。匿名で結構ですから正直に書き込むこと。でも,積極的に本人や関係者が特定できるような書きかたは御遠慮ください。ヤバいと思ったら独断で削除するかも。自分のやった不正でなくても、確実に知っているんだが立場上表にできないとかいうやつでもOK。

Nov 21, 2005

Bad Know-how

EXOS-Dという人工衛星を御存じだろうか? 和名を「あけぼの」といって1989年に打ち上げられたオーロラ観測衛星である。作ったのは,今は宇宙開発研究機構として他の機関と統合された当時の宇宙科学研究所 (以下宇宙研と呼ぶ) である。実はナカムラの以前の職場だ。この衛星はもともとはオーロラがなぜできるか,というオーロラ粒子加速機構の解明が目的であったが,そっちの成果はいまいち芳しくなく,しかし磁気圏プラズマ波動などの分野では結構な成果をあげている。オーロラ粒子加速の研究がイマイチなのはいろいろな理由が考えられるが,高品質の観測データをにらんでさえいればその奥の物理は自動的に理解できる,という戦略があまりに甘過ぎたのが最大の要因じゃなかろうか,とナカムラは思っている。VikingやPolarやFastなど外国の人工衛星だって同じ問題に苦しんでるような気がする。

などという「人工衛星と科学」てな感じの高尚な話ではなく (この話はいつかちゃんとした場所でちゃんと議論したいのだが) このあけぼの衛星のアンテナが今回の話題。この衛星はA,B,Cの3つの通信アンテナをもっていて,これで地上と交信する。で,衛星の位置および姿勢によって衛星からみた地上アンテナの方向が変わってくるので,この3つのアンテナを切替えてつかうのだが,この使いかたは2通りあって,アンテナAとBを同時に使うときとCだけ使うときがある。ややこしいのは,その呼び名で,AとBを使うときがモードA,Cを使うときがモードBなのだ(以上の記述にはナカムラの記憶違いがあるかも)。

これはあきらかによくない仕様である。だって,まぎらわしいじゃん。アンテナの名前をABCにして,運用形態はモード1,モード2にすればこれは簡単に回避できるのに。しかし,この衛星を設計/製作した宇宙研のメンバーは実は非常に優秀で,どんなややこしい手順でも涼しい顔でこなしてしまう実力の持ち 主なので,まぎらわしいとも思わず,あまり深く考えずにこのような仕様にしたのであろう。実際に運用をするメンバーのなかにはナカムラのようなうっかりものもいるので,もう少し考えて仕様設計をして欲しかった。

このように人間相手の仕様を決定するときには極力まぎらわしさを避け,うっかり間違う可能性のないようにしなければならない。飛行機だとか,原子力発電所だとかの多くの人命がからむ場所だと,このへんのところは徹底されている (はずだよね,実体はしらないんだが)。人命がからまなくても,多くの人が使うツールは特に気をつける必要があるはずだ。

しかーしっ! 極めて多くの人が使うツールでありながら,「あけぼの」のアンテナモードよりはるかに紛らわしい仕様をたくさん含むツールがある。日本語である。たとえば「押っとり刀」とか「流れに竿さす」とか「きら星のごとく」とかいうのの意味がよく間違えて使われていると言うけど,こんなの間違えて当然じゃないかと思うくらいに意味がまぎらわしい(正しい意味については検索エンジン等で調べてみてください)。 日本語に限らずいろいろな言語でこのようなことはあるだろう…と考えて英語の例を出して教養のあるところを見せようと思ったが思いつかん! それはともかく,こういうのを間違えているのを指摘して,「君は国語力ないねえ」などと嬉しそうに言うやつがいるが,それってわざわざ落し穴を作っておいて,落ちたやつを見て笑うようなもので,ちょっと趣味わるくない? その奥には「バッドノウハウと「奥が深い症候群」」みたいな心理もあるのじゃなかろうか。

いや,紛らわしい日本語の場合は「あけぼの」のアンテナと違って,だれかが設計したわけではなく,自然発生的に涌いてきたものなので,「わざわざ落し穴を作って」というのはあたらないかもしれないが,とにかく間違えて当然のような状況では間違えて当然なのである。しかし,それを改善するのはなかな難しい。実はナカムラが宇宙研に就職したのは「あけぼの」が運用を開始して4年ほど後なのだが,そのときにこの仕様を知って「これってまぎらわしいから,モード1,2って呼ぶようにしません? モード甲,乙でもいいけど。乙だとZと紛らわしいかな。そういえば,昔「アルギン乙」って漫才ネタがありましたね」と提案してみた。(すみません「甲乙」の部分はいまつくったネタです。) しかし,これはもう無理であった。もうモードABで長いあいだ運用しているので,いまさら変えるとそれに慣れたスタッフが混乱するからである。日本語にも同じことが言えて,もうみんなが使っている仕様を明日から変更,というわけにはいかない。

いや,「あけぼの」アンテナの場合は混乱を承知で運用会議の席で「アンテナモードの呼び名を来月から変えます」という強行手段に出れる可能性もないではないが,日本語運用会議で「来年から"おっとり刀"の意味を変更します」というわけにはいかないだろう。じゃあ,どうすればいいかということだが,こういうまぎらわしい表現はなるべく使わないようにして,死語にするというのがある。あるいは間違っている用法をみんなで使いまくって,なしくずし的に仕様変更をしてしまうという手もあろう。実際,「一生懸命」というのは「一所懸命」の誤用だったのだが,みんなが間違えて使いまくるので,いまはもう市民権を得ていて広辞苑にも載っている。まあ,このような死語作戦やなしくずし作戦は時間がかかるだろうが,少なくとも,間違えて使っているのをみて「日本語 知らん奴」みたいな感じで馬鹿にするのはやめようではないか。

ああ,こういうことを書くと必ず文句がでるのはわかっている。日本語には長い歴史があってうにゃうにゃで,文化というのは利便性だけでははかれないなんたらかんたらがあって,効率一辺倒の昨今の風潮がどうのこうの,という話。まあ,それはご説ごもっともで,それを言いだしたら「あけぼの」のアンテナだってTeXのバッドノウハウだって文化になってしまうわけだが,いわゆる教養人が日本語がみだれとる,って文句を言うときには,実は日本語の仕様設計ミスの責任を利用者に押しつけているのでは,という視点もまた文化ではなかろうか(←なんか強引なまとめ方)。

Nov 07, 2005

「誤報」の裏と表

ナカムラはいいかげんな人間なので,世の中,あまり厳格になりすぎるとしんどいなあ,と思う。たとえば,高校野球で部員がタバコを吸ったというので,出場辞退とかいうのはやりすぎじゃなかろうか,などと考えるほうである。

しかし,ここの記事はちょっとまずいんじゃないか? たとえば,薬の許認可の審査をする医学者が「昔はおおらかな時代で,有効性のデータなんかを適当にデッチあげて薬を認可してたものよ。いまの時代はせせこましくていかん。」などと言っているようなものだと思うんですが。問題は誤報 (というか意図的なニセ情報) を流したというところではなく,それをなんとなく是認して「昔はよかったよなあ」みたいな話にもっていっている所である。プロがそれを自慢していちゃいかんでしょうが。このサイトの他の記事を読むと,報道というものに対しての真摯な態度が感じられて好感がもてるのだが,それだけに,これは残念である。「白いカローラ」と書かれたおかげで,友人から犯人あつかいされて人間関係がぐじゃぐじゃになっちゃったカローラオーナーもいるかもよ。

思うに,マスコミの,特に報道関係の人ってプロ意識がまちがってる人が多いような気がする。昔,テレビ局に勤める友人と話していたときに,いわゆる「やらせ」の話題になって,彼は「われわれは映像が勝負の商売だから,それがないと番組は作れない。だから,多少無理をしてでも映像を作らなくてはならない」という意味のことを言っていた。これはおかしいでしょう。映像なしで番組が作れないのなら,作らなければいいだけの話である。実験稼業の研究者が「データがないと論文がかけないので,ちょっと都合のいいようにデータつくっちゃいました」などと言おうものなら,真っ先にたたくのは「やらせ」やり放題のマスコミでじゃないのかなあ。

Nov 05, 2005

ゴミ箱に捨てて良いですか

最上氏の鋭い指摘。そういえば,ナカムラが使っているソフトにもいくつかそういうのがあるような。鈍いナカムラは今までそんなもんかいな,と思っていたのに,これを読んだら気になるではないか! (って人,ほかにもいるよね?)。

Nov 01, 2005

しなふぁい

宇宙ジャーナリストの松浦晋也氏のサイトで知ったのだが、この世でもっとも難しいピアノ協奏曲はクセナキスの「シナファイ」だそうな。(クラシックファンでないナカムラはなんとなくプロコフィエフかと思っていた。) この曲はなんと、16声ものパートを一人で弾かなくちゃならん(人間の指は10本しかない!)難曲で、最後の方のソロパートでは10段もの楽譜になっている(ここの解説参照)。こんなんありかいな。ナカムラは読譜能力がないので、この楽譜をみてもどんな音がなるのかちっともわからんがどんな曲なんだろうと思っていると、幸いなことに松浦氏の紹介しているサイトで音源のストリーミングがあった。

これは1996年にこの難曲を新日本フィルと共演した超絶ピアニストの大井浩明氏のサイトであり、ストリーミングの音源はそのときのライブ録音である。ナカムラのイメージでは現代音楽のプレーヤーといえば孤高の芸術家で、気難しい顔をして小難しい形而上学的音楽談義をネットで公開しているものという気がしたのであるが、この大井さんってのは、なんかとっても楽しいひとみたいですね。(まあ、世間では難しげに思われる物理学者の中にもこんな人もいるので、世の中そういうものかも。) とくにこのサイトの左上の「色、艶ともに最高だ!」の写真は最高だ! それから、この「シナファイ」を弾くことになった経緯で、指揮者から何を弾くかと訊かれたときに「らふまにのふの3ばーん」とひらがなで答えるあたりがとってもお茶目なんともいえず良い。

まあ、それはともかくとしてこの曲を聴いてみたのだが、うーん、さっぱりわからん。そこで思い出したのが、以前、ラフマニノフと量子力学についてナカムラが書いたこの文章。ここの話を要約すると、音楽家はみんなにその仕事の真価を理解してもらえるのに、物理学者は専門知識のある一部にしかわからないようなことをやってるので寂しいよう、という話であった (なんちゅう要約じゃ)。しかし、この「シナファイ」を聴いていると、実は現代音楽の作曲家・演奏家も同じようなもんじゃなかろうか、と思えてくる。ナカムラは音楽に関してはそこそこ研鑚をつんだので、たとえばバッハのインベンションなんかは一回聴いたらだいたい楽譜に落とすことができるし、ラフマニノフのピアノ協奏曲などでピアニストが音をいくつか省いて弾いてると、どの音を落としたか正確に言い当てることができる。しかし、この「シナファイ」のピアノソロを聴いて、16声部からなるということは、どうしてもわからなかった。

ああっ、ごめんなさい。ちょっと見栄をはって思わず嘘を書いてしまいました。もちろんナカムラはそんな増井さん(←内輪です)のような音楽的才能はもってません。でも、昨今のポップス程度なら、まあコード進行とメロディーラインとベースラインくらいは耳だけで取ることができるし、普通に聞こえてくる音楽ならだいたいの構造は聴くだけで理解できる(これは本当。こういう人は結構いるからあんまり自慢にはならないけどね)。でも、この曲はさっぱりわからんかった。いや、音楽なら物理と違って技術的なことまで理解できなくても良さはわかることもある。前出のラフマニノフなら音符の細部までわからなくても曲の美しさはわかるし、また素人でも「げげっ。めちゃ難しそう!」というのはわかるだろう。しかしこの「シナファイ」の終わりのソロって、なんかマルコフ的酔歩過程のように音列が聞こえてくるだけで、良さがわからないだけでなく、難しさもよくわからんような気がする。大井氏も「報われない箇所かも」と書いているし。

で、自分がそうだからみんなもそう、というわけではないが、このピアノソロを聴いて16声だとわかる人間の数は、たぶん、球面調和関数を使って水素原子のシュレディンガー方程式を解ける人間 (実は結構いる) より少ないのではなかろうか? 上でふれた「シナファイ」の楽譜を解説してあるサイト(本題からはずれるか、ここで紹介されている他の楽譜もかなりキてます)に、同じクセナキス作曲のHermaの解説があったが、ここでもそれを正当に評価するにはかなり高度の音楽的修練を要求するようなことが書いてあった。この解説を書いていらっしゃる方も自分でピアノを弾いてかなりの腕のようである。つまり、現代音楽というものは物理学のようにごく一部のそれを専門とする人間以外には理解できない世界なのではなかろうか?

ひょっとして、超絶ピアニストの大井氏がコンサートの前にガールフレンドに「今日は君のためにシナファイを弾くよ」というのと、ここで書いたようにプラズマの研究者ががボーイフレンドに「今日はあなたのために静電イオンサイクロトロン波を発生させるわ」というのは、同じようなものじゃないかしらん。それって、現代音楽にとってハッピーなことなのかなあ。

Oct 15, 2005

17?

今日は大学の学園祭で,パラグライダー部のお好み焼きを2つも食べて食傷気味です,というのは本題とは関係なくて,今日の疑問:

たざき氏も御愛読のご存知カネゴン日記にあったリンクから ハウスマネー効果なるものの紹介ページを見付けたのであるが,これってよくわからないことない? 「あぶく銭をもうけた場合,負けたときにやめる確率が高くなる」というのが,本質なんだろうか? というのが疑問ではなくて,ここの例としてでてくる

ある新婚夫婦の話。新婚旅行でラスベガスのホテルに泊まっていたところ、新郎がホテル内のタンスから偶然5ドルを見つけた。その近くに17という数字があったので、何かの暗示だと思って、それをもってカジノに向かった。

という部分。「その近くに17という数字があったので」というのが,めちゃくちゃ唐突で不自然。 いったい何の数字なんだぁぁっ。どうせ作り話なんだから,「妻の誕生日がその月の17日だったので」とか,適当にでっちあげればいいのに。「新婚夫婦の話」とか「ホテル内のタンスから」などと,ちゃんとディーテルにこだわっている感じがするのに,なんでこれだけこんなんだろう?

それはそれとして,これに関連してカネゴン氏が「一人殺すも二人殺すも同じじゃ。どうせ死刑になるんじゃ」というのにふれているが,ナカムラの聞いた話だと,少なくとも日本国ではこれは嘘らしい。過去の判例によると,初犯の場合よっぽどのことがないかぎり,2人までは無期懲役で3人以上で死刑というのが相場だそうな。今,2人を殺して,3人めを殺る前にちょっとネット巡回でも,と思ってたまたまこのページにたどり着いたそこのあなた。まだ間に合います。どうか思いとどまって自首してください。

さらに,さきほどのページからリンクされていたラスベガスがなぜナンバーワンなのか?についてナカムラが知っている無駄知識。ここに書かれていることはもちろん全部正しいのであろうが,ナカムラが聞いた所によると,もうひとつの要因として,ラスベガスはマフィアが仕切っているので非常に治安がよい,というのがあるそうな。マフィアが仕切っていれば治安はわるいんじゃない? と思う方もおおいだろうが,ギャンブルその他で観光客が落す金にくらべれば,ストリートでカツアゲして巻き上げる金なんて微々たるものだ。マフィアにしてみればチンピラのカツアゲのおかげで観光客が来なくなったら大打撃なので,とりあえず警察よりもはるかに効率的に治安を維持しているわけである。だって,警察に捕まっても容疑者の権利とか公判維持がどうのとかややこしいこと言って,結局有罪になっても禁固何ヵ月かの微罪なのに,マフィアに捕まったらまどろっこしい手続きは全部すっとばして,いきなり翌日にはコロラド川に浮くことになるので,チンピラもお客さんには手がだせなませんわな。

Oct 10, 2005

コメント

某日,某所に飲みに行って,夜道を歩いて帰る女の子を送って行かなかったというので顰蹙を買っているナカムラです。だってみんなと一緒にタクシーで帰ったと思ったんだもん,ゴメン。(一部にしか通じない話題ですみません。)

閑話休題。このサイトにもコメントスパムなるものがぼちぼち来るようになったので,対策をほどこしました。基本的には日本語以外の書き込みを禁止するというもので,コメントスパマーは英語圏から来るのが多いから,これでだいたい防げるそうな。アルファベットのみの投稿をするときには,尻尾にでも全角の空白をいれてもらえれば受け付けるはずです。もし,理不尽にコメントがはじかれた場合はtadas@fpu.ac.jpまでメールください。

ところで,そういうスパムコメントは有無をいわさず -- スパムコメントを書くのはほとんどロボット(自動プログラム) なので有無の言いようがないだろうが -- 削除しているのだが,いままで,それ以外のコメントを削除したことはほとんどない。まちがって2重投稿されたときとか,書いたと思われる人から「削除して」という依頼があったときとかくらいだろうか。今後もなにかとんでもなく不適切な内容でないかぎり,できるかぎりコメントの削除はしないつもりである。(もちろん,「とんでもなく不適切」とは社会常識や倫理正義にてらしてではなく,ナカムラにとって不適切ということであるが…) 理由は簡単で削除するのが面倒臭いからだ。いや,削除の手間はそれほどでもないのだが,人によっては「なんで俺のコメント消したんだ」などと思われる方もいるだろうし,そう思われたら困るなあ,などと考えて先回りしていいわけしたりというのが,面倒なのである。

したがって,ここに載っているコメントすべてにハッピーというわけではないのだが,それで,ちょっと困るのは「気に入らなかったら消してください」とか書いてあるやつ。ナカムラのことを気遣っていただいてそう書いているというのは理解できるが,「消さなかったということはこのコメントが気にいったのだな」などと思われたらいやだなあ,というのも時々あるのである (もちろん全部じゃないですよ。あなたの書いたのは違います)。まあ,それほど気にすることでもないかもしれないが,とりあえず,「気に入らなかったら消して」などとは書かないでいただくとありがたいです。これって,他のサイトでもそうじゃないのかしらん。

Sep 30, 2005

ひげ

いま,学会に出席中です。会場から無線LAN経由でこれを書いている。(書き込みの日付は出るけど時間までは出ないように設定してあるので,誰の講演中かはわからないはず。)

ところで,男性のみなさん,学会とか会議とかセミナーとかに出ていて,ああ,たいくつ,と思って何気なく顔に手をやると,あごの下あたりにそり残しの5ミリくらいのヒゲをみつけて,それがめちゃ気になる,ってことありません? 実はいまその状態。

Sep 26, 2005

最新「宇宙地球環境学」入門

PRです。来週の土曜日にナカムラの所属するSGEPSSという学会が主催で 青少年のための最新「宇宙地球環境学」入門という企画をやります。みなさんご存知のノロワバ・フターナ氏変人Y氏が,オーロラの国スウェーデンから生中継で出演します(ナカムラにもちょっと出番があります)。 京都近郊にお住いでおひまな方はぜひ。

Sep 25, 2005

Q6

以前にセクシャルハラスメントに関する想定問答についてこの項を書いたが,それに対してnakagawa氏からコメントをいただいた(コメント欄9月24日投稿分参照)。以下はそれに対するナカムラの反応である。


nakagawa様,ご指摘,ありがとうございます。実は私もこの項の流れはちょっと気になっていたので,真面目に答えさせていただきます。

nakagawaさんのコメントの裏には,書き込みなどはしなかったが,同様の不快感をもたれたという方が多数いると察します。これについてはお詫びいたします。私の書き方はご存知のように,不真面目で茶化しまくっているので,nakagawa氏の指摘のように「問題の深刻さ」の認識が甘いといわれても仕方ありません。

しかし,私がQ6の解答に文句を言うのは問題の深刻さを甘く見ているからではありません。この想定問答は,被害者になんの落度がなくても被害が発生することがある,ということを反論の論拠にしている点が問題だと思います。ここでは「用心すれば被害は避けられたはずだという見方」を否定していますが,私の言いたいのは,用心していなくて発生した被害だとしても何の言い訳にもならないということです。

実際,私の身の回りでもいくつかセクシャルハラスメントめいたことは起きてますが,被害者側が完璧な対応ができることなどほとんどありません。常にすべての状況を冷静に判断し,最適な対応ができるというのを普通の人間に要求するほうが無理でしょう。しかもまだ人生経験の浅い20歳前後の学生ならなおさらです。教員に夕食にさそわれて腹が減ってたので不用意についていったりとか,ちょっと年長者をからかうのが面白いというので挑発してみたりとか,そういうことは普通に起こると思います。私の主張はQ6の質問のなかの「?」マークに対する答えがすべて「Yes」であったとしても,それで加害者の犯罪 性がいささかも減るわけではないし,被害者を責める理由にもならないということです。

Sep 24, 2005

やるきねーなー

ご存知まきの氏の公開日記に「2010年ごろのペタフロップス超級スーパーコンピュータが必要とされるアプリケーションの波及効果と必要なシステム要件・ブレークスルー」なる長いタイトルのページが紹介されていて,「天文や惑星形成でノーベル賞はないと思います」なるコメントがついていた。天文や惑星形成でなくても,そもそもシミュレーションでノーベル賞もらった人なんているのかしらん,などと思いながら読んで行くと,下の方にナカムラの専門を含む「宇宙プラズマ・核融合プラズマ」というのがあった。その「具体的成果」の欄を見て思いっきり脱力してしまった。「核融合プラズマ制御等の詳細な解析が可能になる」ってこれだけですよ。他のところでは「ノーベル賞級」とか「革命を起こす」とか「兆オーダーの経済効果が期待できる」とか景気のいいこと書いてあるのに。しかも他の項目では「従来は不可能だった」とか「地球シミュレータの約100倍の精度で」とかの気合いが入ったフレーズは太文字なのに,こっちはそっけないプレインテキストのまま。しかもしかも「応用」の欄が「オーロラ発光と炉心プラズマ崩壊の解明」。いまはやりのリコネクションなどをあっさり無視してるのはいいとして (よくないが),宇宙プラズマでシミュレーションするなら「オーロラ発光」じゃなくて「オーロラ粒子加速」ではないかいな。しかもしかもしかも「分野」と「項目」が両方とも同じ「宇宙プラズマ・核融合プラズマ」。だれの作文かしらんが,この項目はいかにもやっつけ仕事,やるきねーなー。

ところで,その上の「流体(基礎科学)」の項目の「集中豪雨・津波・大気汚染伝播等の解析が、地球シミュレータの約100倍の精度で可能になる」ってのはなんかの間違いじゃなかろうか?

Sep 20, 2005

タイトルつけるの忘れてた

ナカムラはいちおう自分をプロの研究者のはしくれだと思っている。で,プロの仕事ならば,その評価は世界に対するアウトプットだけでなされるべきであり,それを達成するのにどれくらい努力したなどかは全く関係ないと思っている。いや,思ってはいるのだが「蛙? 知らない大学生35%」というような記事をみると,これで研究っていうのならお手軽で結構ですね〜,などと思わずにはいられない。ちょっと引用すると:

 大学生の3人に1人は、「春はあけぼの」の意味が分からない——。国立国語研究所の島村直己主任研究員らの研究グループが17日、千葉市で開かれた日本教育社会学会でこんな調査結果を発表した。

(中略)

 調査は今年6〜7月、国立大5校と私立大3校の1〜4年生までの約850人に実施。古文4、現代文2の計6問を出題し、2年前に高校生1〜3年生約1500人に実施した同一問題での調査結果と比較した。

 それによると、古文では、枕草子の「春はあけぼの」の意味を「春は夜が明け始めるころが素晴らしい」と正答できた大学生は62・9%。

(後略)

だって,この手の話はナカムラがものごころついたころからあるし,(たぶん,似たような話はギリシャ時代からあるんではなかろうか?) いまでも年に1,2回は「若者の日本語離れ深刻」とかいう新聞記事をみかける。内容は似たりよったりで,若者何百人かに常識的な (と老人たちがおもっている) テストしてみたらこんなにまちがいました,というものである。この記事では高校生との比較もしてるが,高校生の半数程度は大学受験をするので,できがいいのは当り前だろう。800人程度の調査で正答率を有効数字3ケタまで出してるところをみると,統計的に高級なことをやってるようには思えないし。

これ,たぶん研究者がわからすると「またそろそろ日本語ばなれでもやりますか」ってことで,いわゆる「教養人」なら常識として知っていそうで,普通の若者なら知らなそうなトリビア知識をいくつか用意して,若者を何百人かあつめてテストすればイッチョアガリ,予想通り成績は悪く,でマスコミの記者は入社試験で教養知識をもってるから,「こんな簡単な問題もわからんのか」などど思って「日本語離れ深刻」の記事にあいなるわけである。

いや,だからといってこの手の調査が意味がないわけではなく,たぶん,非線形プラズマ波動の時間発展などよりはずっと社会的インパクトはあるのだろう。さらに,新聞記事は皮相的な内容しか報道しておらず,原論文を読んでみると日本語離れの長期トレンドと時代趨勢の詳細な考察がなされているのかも知れない。でも,「大学生がこんなに間違えました」的な話題には,もうちょっとうんざりって人も多いんじゃないかな。ナカムラもそのひとりです。

Sep 18, 2005

Foolish Watchmaker

さて,すこし以前に最上日記のこの記事を読んで書こうと思っていたのだが,例によって日が過ぎてしまった。

生物をもし神が造ったとしたらとんでもなくマヌケな設計で,だからいきあたりばったりの自然淘汰が造ったはずた,という最上氏の議論は説得力がある。もちろんナカムラはこれに全面的に賛成で,創造論にくみするわけではないが,でも,これが実は本当に創造主たる神が造ったとしたら,結構面白いかも。

そもそも神の深遠な配慮をわれわれあさはかな人間が理解できると言うのがおこがましい,一見不合理に見えるその設計が,実は深い意味があるのじゃ,などというのではない。実は創造主というやつは生物を造る能力はあるが,とんでもないマヌケ野郎で,天上から最上氏の日記を読んで「うぉぉぉ。しまったっ!そういわれればこの設計はまずかった!」などと思っていたとしたらどうだろう?

で,最上氏は「物理法則を設計した者がいたとしたら、そいつはスゴいかも」と言っているが,実はこれもかなりのやっつけ仕事で,「いやあ,本当は起こる現象ごとに違う基礎方程式を設計すればいいんだけど,めんどうだから,ひとつでなんとかなるだろう…」とか思って世界を造っていたりして。で,どうせ適当に造った基礎方程式だからあんまりたいしたことは起きないだろうと思っていたら,意外と複雑な現象が起きて,結構面白いじゃん,なんて考えているのかもしれない。物理学者は「この世界が少数の基本法則から演繹できるなんて,まさに神の意思!」なんてありがたがっているが,実はその神の意思とは「ああ,めんどうくさいから,一つの法則ですませちゃえ」というのかもしれないではないか。

というおそれ多いことを考えるナカムラであったが,「生物は創造主が造ったのではなく,単純な物理法則から自然淘汰で生まれた」というのと,「いや,創造主が造ったんだけど,そいつが実はマヌケな野郎で,おまけに手抜きをしまくって」というのと,とちらがより重い神に対する冒涜になるのかなあ?

ちょっとなあ

asahi.com: かき氷食べて頭痛 なぜ? の内容はトリビア的知識になって面白いのだが,最後にかなり強引なオチというかなんというかそういうものがついてる。これって,かなり無理があると思うのだが,わりとこの手のやつ見掛けますよね。書いた本人は「面白かろー!」と思って書いているのだろうか? それとも,「この手の文章にはかならずオチが必要だけど,ちょっと思い付かなかったからしゃーないな」と思っているのだろうか? ない方がいいと思うのだけどなあ。

Sep 17, 2005

国際免許

さて,このページはしばらく更新がなかったので「神を冒涜するナカムラにきっと神罰がくだったのであろう,悔い改めよ」と思っていらっしゃった方もおおかろう。実はそんなことはなく (神罰がくだるなら某T崎氏の方が先だと思う) 休暇旅行+帰ってすぐに研究会,というのでしばらくネットへのアクセスが悪かったのである。

休暇はアメリカ西海岸に行った (LAには行きませんでした,S田さん,ごめんなさい)。で,9月11日夜にモーテル6 (知ってます? ナカムラお気に入りのチープかつシャビーなモーテルチェーンです。ウェブサイトからしてチープそうでしょ?) でCNNを2時間以上観ていたのだが,ハリケーンとニューヨークテロ記念日の話題ばっかりで,日本の総選挙の話はぜんぜんでなかった。日本では総選挙の日のニュースでもアメリカのハリケーン+テロの報道はあったそうで,やっぱり日本が思っているほどには,アメリカはこっちのことは思ってないのね。まあ,選挙っていうのは大災害に比べれば小さいニュースだからかもしれないが。

で,アメリカで運転するために国際免許をとっていったのだが,この紙切れ一枚が2600円もするって暴利だと思いません? しかも交通安全協会などの警察天下り団体に金がながれているような匂いが微妙にして不愉快。そもそも国際免許ってじつは独立した免許ではなく,日本の免許の内容をいくつかの言語で解説した翻訳文でしかない。だから使用に当たってはオリジナルの免許も携帯していなくてはならない。ということは日本の免許の裏側に英語で解説をつけておいてくれれば,国際免許なんてほとんどいらないはずである。それに1年しか有効じゃないのも不条理だ。免停などがあるから短くしておきたいのなら,たとえばオリジナルの有効期限内なら毎年タダで更新とかすればよいではないか。

ところで,ナカムラは今回はちょっとわけがあって国際免許をとっていったが,アメリカ西海岸などの日本人が良く行く場所では,国際免許なしで日本の免許をみせるだけで,レンタカーを貸してくれるって知ってました? 違反とか事故とかのときはどうなるか知らないけれど,2600円払うのは馬鹿らしいので,ナカムラは普通は国際免許無しで行ってます。おためしあれ (ってなにかトラブルがあっても責任はとれませんが)。

Aug 11, 2005

ケロリンとメロンソーダの夏の午後

昔は「風呂屋の洗面器はなぜケロリンなのか?」というのが疑問だった。とくに観光地の宿泊施設の大浴場なんかはほぼ100%ケロリンだったと思う。でも,この疑問が解けないうちに,ケロリン洗面器はみかけなくなってしまった。時は過ぎていくね。最近の疑問は「なぜ,ドリンクバーには必ずメロンソーダがあるのか?」です。自動販売機とかコンビニとかではメロンソーダってみかけないのに…。

などとぼんやり考えているうちにすぎていく,けだるい夏の午後でした。

Aug 02, 2005

不屈の変人

セニョール・フターナといえば,このサイトにも,ときおりコメントをいただいたり田崎さんのコメントが放置プレイにあったりで,みなさんにもおなじみ(?)だが,彼はスウェーデンのキルナという小さな町にある研究所に勤めている。キルナというのは人口2万くらい (正しい?) の小さな町だが,ここの研究所は宇宙関係の研究では世界的に有名で,何人かの日本人も働いているのだ。

で,問題は (問題というほどのものでもないが) その日本人がフターナ氏を含めてみんな個性的…ああ,いや,なんというか,まあ,ひとことでいうと変人なのである。しかし,ここの変日本人の大御所はやはりフターナ氏ではなく,自他ともに認めるY氏であろう。彼がいかに変かを伝える逸話は枚挙にいとまがないが,たとえば,彼がスウェーデンに行ってまもないころ,別の日本人研究者が短期で彼の研究所を訪れたときの現地のスウェーデン人研究者との会話(ナカムラがちょっと脚色してます):

日本人:「Yさんは元気にしてますか?」

スウェーデン人:「ああ,もちろん元気。彼が元気じゃない状況を考えられるかね?」

日:「ああ,そうですね。(こいつ,Yさんのキャラを結構わかっとるな。) でも,彼は日本では変人で通っていて,彼のようなのが標準的な日本人だと思われては困りますよ。」

ス:「そんなこたあ,わかっておる。彼のような変人ばかりで日本のような文明国がなりたつはずはない!」

ところが,元気いっぱいのYさんが,2001年の秋にギランバレー症候群という難病にかかって,一時は全身麻痺でマブタしか動かせないという状態に陥ってしまった。で,普通なら参ってしまうような難病に,Yさんは持ち前の不屈の精神力と変人さで果敢に挑戦し,今はもうかなりの随意運動ができるようになったそうだ。あいかわらず変人だけど。で,今回はその闘病記の紹介。実は彼の闘病記はわれわれ友人たちにメールで配信されていて,それの過去ログをつくるのをちょっとナカムラが手伝ったりしていたのだが,今回,立派なサイトができてるのを知って,御報告する次第。ギランバレーとリハビリの記録というサイトです。

お読みいただくと分かるが,彼の闘病記録のみならず,ギランバレーという病気についてや,スウェーデンの医療事情なども科学者らしい (というより彼らしい) 緻密な観察でのべられている。われわれ友人のみならず,同じような難病に苦しむ人達や医療関係者にも興味あるサイトだと思うので,今回みなさんに御紹介しようと思ったわけである。変人だけど…。

Jul 28, 2005

Foxy Ladies

大学のウェブサイト管理関係の仕事をやっている関係で,福井県立大学 (ナカムラの勤め先) のサイトを眺めてまわっていたら,福井県立大学のセクシュアル・ハラスメント対策についてというページに行き当たった。こういうことがちゃんと明文化されて整備されてきて,結構なことである,などと思って読んでいるとQ&Aのところに「セクシュアル・ハラスメントの被害にあうのは、本人の服装や無用心な行動にも責任があるのではないでしょうか?」という質問があった(Q6)。

これは多分想定問答集なので,本当にこういう疑問を呈した人はいないのかもしれないが,男性女性をとわず,こういうことを言うやつは結構いる。また積極的にこれを支持しないにしても,こういう意見があるのは理解できるなんて人もそこそこいるのではなかろうか? しかし,冷静に考えると,これはとんでもないめちゃくちゃな考えである。だって,女の子が素敵な服を着ていたら襲っていいって言っているんだぜ。こういうことをいうおやぢはよく「あんな露出度の高い服を着ているのは,男を誘っているようなもんだ」とか言うが,そりゃ,意中の彼氏を誘っているのかもしれないが,あんたは誘ってないって。

こういう例えをすると女性を商品としてみているという誤解をうけるかもしれないが,そのような意図は全くないことをまず断っておいて,たとえば,商店街のショーウインドウに商品がならんでいるところを想像してください。商店主は商売なので,その商品が少しでも魅力的に見えるように努力するだろう。で,そのショーウインドウをぶちやぶって強盗をしたやつが「物欲を刺激するような陳列をする商店主にも責任の一端がある」などと言ったらとんでもない話である。暴力のみが正義を規定する北斗神拳的世界ならともかく,文明社会である限り,いかに欲望を刺激されようと,してはいけないことは,してはいけないのである。

いや,しかしめちゃくちゃ治安が悪いスラム街で,高価な商品をすぐにやぶれるショーウインドウなどに置いておくのも問題だ,と思われる方もいるかも知れないが,じゃ,いまの大学っていきなり襲われても文句がいえないくらい治安のわるいところなのか? すくなくとも,深夜の研究室に女の子が一人でいたら無条件で襲ってもおっけー,みたいな無法地帯ではないことは確かだ。

とういわけで,よく考えてみると「本人の服装にも責任がある」という考え方は全く問題外なのであるが,なぜ,こんな意見がまかり通るのだろう? 多分,これは「女の子はひかえめに」みたいな時代遅れの価値観が背後にあるのでは,などと思うのだがどうだろうか。まあそれはともかく,ナカムラの研究室に女の子が魅力的な格好をして来ることにはなんの問題もないと思います。わかった? (いや,別に期待してるわけじゃないが…。)

Jul 23, 2005

電子速度?

先日からひっぱってるアインシュタイン関連ネタだが,いろもの物理学者さんのご指摘を読んで,高校教科書を眺めてみた。たしかに,天下り的に核反応の質量欠損とエネルギーの話がでてて,間違うのもしかたないような,と思っているとナカムラがみた教科書 (実教出版物理II) には,ちゃんと「化学反応と質量欠損」という囲み記事があって (P251),エネルギーと質量の等価性は核反応限定ではないと書いてありました。

これを読んで「教科書にさえ書いてあるのに,なんで多くのひとが間違うんだ?」と思ったのであるが,考えるにこれはナカムラはのちに大学で物理を専門にしたのでちゃんと知っているだけの話で,他の分野だと教科書の囲み記事なんか憶えちゃいないだろう。たとえば,民明書房の日本史の教科書に「藤原鎌足と同性愛」という囲み記事があっても(*),歴史学者以外でこんなもの憶えている人はおるまい。

* 本気にしないでください。歴史の教科書が手元にないので,「たとえば***という囲み記事は憶えていない」の***にあたる部分が定義により記憶にないため,適当にでっちあげたのです。(でも「鎌足ホモ説」なんかが書いてあったらきっと憶えてるだろうな。)

まあ,藤原鎌足も化学反応の質量欠損も,知らなくても生きて行けるもんな,などと考えるわけだが,それはそれとして,同じ物理の教科書にちょっと気になる部分を見付けた。245ページの「演習7」

基底状態の水素原子中の電子の速さは高速 c の何倍か?

「基底状態の電子の速さ」って定義できるの? まあ,これだって知らなくたって生きて行けるが,でもそれを言ったら高校の教科書なんていらなくなっちゃう。

Jul 21, 2005

ええっ!?

先日書いた一石娘の記事に,核反応以外のエネルギーは質量と等価ではないというコメントをいただいた。げ,本当ですか? (ここまで自信たっぷりに書かれると自分が間違っているのではと不安になる気弱なナカムラであった…。) そんなことはないでしょう,いや,コメントの主は「とおりすがり」さんらしいので,もうこれを読まれていないかもしれないが。もちろん,核反応以外の地上的反応だと,出てくるエネルギーが微々たるものなので,測定にかからないかもしれませんが,質量とエネルギーの等価性はなりたっているはず。E = mc2の式は核力専用ではなく,すべてのエネルギーに使えるはずです。たとえば,エネルギー運動量テンソルの保存則を計算するときに,核力のエネルギーと電磁気力のエネルギーで区別したりはしないでしょ?

この文面から察するに「とおりすがり」さんはかなり科学の知識をお持ちだと感じましたが,そういう人でも結構勘違いしているのですね(ナカムラの勘違いでないとすれば)。ということで結構科学に詳しい人の中で「核反応以外ではエネルギーは質量と関係ない」と思っている人がどれくらいいるのか,知りたくなってきたりして…。

Jul 13, 2005

62.5%くらい

蚊を退治する携帯アプリ、 気になる効果は? (MYCOM PC WEB)という記事の最後のほうに

「(音波を聞いて蚊が逃げる確率は)だいたい33〜62.5%くらい」(SKT担当者)とのこと。

とあるが,この「.5%」という端数はどっからでてきたんだ? こんなに幅がある値に3桁の精度あるわけなかろう。でも,こういうのって結構よくみかけますね。

Jul 10, 2005

アインシュタインガール

mmmさんからいただいたコメントによると「アインシュタインガール」なる映画が公開されるそうだ。オフィシャルサイトをみると「特殊相対性理論を題材にした愛と感動のファンタジー作品」だそうだが,なんじゃそりゃ。一石仙人もそうだが,こういうのって,めちゃセンスのあるひとが作らないかぎり,しょぼい話で終りそうな気がするなあ。「愛と感動の」なんて手垢のついたフレーズを使っているあたり不安。

それはともかくとして,今年は「アインシュタイン奇跡の年」から100周年の国際物理年ということで,いろいろアインシュタインがらみの話題が目につきますね。そういうなかでナカムラが以前から気になるのが「アインシュタインの E = mc2 の式によって核エネルギーをとりだすことができ,原子爆弾ができた」という解説である。(たとえばこの記事とかこのページの下の方とか。) これ,ウソだよね。だって,マッチをすろうが電灯をつけようが,エネルギーが放出されればそれは必ず質量欠損をともなうはずで,質量とエネルギーの等価性はとくに原子核反応に限った話ではない。

しかも,アインシュタインは核分裂の物理などに関しては目だった研究をしておらず(だよね,多分),またマンハッタン計画などの実際の原爆開発にもタッチしていない。アメリカ大統領に核開発をうながす書簡を送っているのが有名なので,なんとなくアインシュタイン=核開発みたいな雰囲気になっちゃったのだろうか?

Jul 01, 2005

リンクが切れるとなんのことかわからなくなるかも

CNNの「不法伐採の一味逃がすため、警官の前で女性「ヌード」に」という記事に

地元の森林保護局のスタッフは、「この妨害行為はますます目立っている。彼女たちに対応するのは本当に難しい」と頭を抱えている。

とあるが,「彼女たち」を無視して不法伐採グループを捕まえればいいだけの話ではないのか? それとも,頭ではわかってても思わず彼女たちの方にいってしまうから,「本当に難しい」のか。

それから,さらにどうでもいいことだが,この記事の最後の「不法伐採のはびこりで」って,日本語おかしくない? いや,文法的に間違ってるってわけじゃないけど。「不法伐採がはびこって」の方がいい気がする。

Jun 27, 2005

テヅルモヅルフェチ

先日,ナカムラ愛読の医学都市伝説のサイトにアラン・チューリングの死についての解説が書かれた。そこに

同性愛というものを疾患であり罪であるとする狭量さは置いておくとしても、それをホルモン療法で改善できるとした、当時の医学界は何を考えていたんでしょうかな。同性愛だからとエストロゲン投与するというのは、初歩的、表面的な所での論理整合性すらないような気が。

という記述があったが,最近読んだ本にもっとすごいのがあった。世界を見る目が変わる50の事実という本の55ページに,

南アフリカ防衛軍のメンバーは,強制的に「転換療法」を受けさせられたという。男性に同性のヌード写真を見せて電気ショックを与え,次に女性のヌード写真を見せて電流を止める仕組みである。

とあるのだが,それはいかになんでもあんまりだろう。じゃあ,電流をとめたときに,女性の写真のかわりにイボテヅルモヅルの写真を見せたらテヅルモヅルフェチになるのか?

Jun 26, 2005

ミュージックバトン

ということで,先週はシンガポールにいたので,今日は大学で溜ったメールの整理などしていたのだが,ひと段落ついてwwwをウロウロしていると野尻ボードミュージックバトンなるものの御指名をいただいているのを発見!

その前に読んだLogWに「公然たる排他」に対する嫌悪が書かれているのを読んだときには,「そのとおり,さすがは田崎氏。カッコイイじゃん」と思っていたのだが,こうやって有名サイトから御指名されると,シッポを振って参加してしまうナカムラであった。きっと「貴殿の名前を著名人録に載せます」なんて詐欺に簡単にひっかかてしまうタイプなのだろう。 考えてみれば,mixiなんかにもアカウント持っているしなあ(富豪家+Archaic夫妻の日記を読む以外にはほとんど使ってないが)。

しかし,実際に質問に答えようと思うと,困った…。

  • 今コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量: コンピューターで音楽を聴かないので,ほとんどゼロ。
  • 今聞いている曲:ネットのストリーミング放送を聴いてるので,曲名わからん。
  • 最後に買ったCD:ひとつきくらい前に,東京いったときにHMVで3枚くらい買ったのが最後だと思うが,なに買ったか忘れたなあ。結構ゴキゲンなアルゼンチン・ボサノバがあった憶えがあるが,いま大学のCD棚を探しても見付からん。
  • よく聞く、または特別な思い入れのある5曲:これは5曲じゃぜんぜん足りません。思い付くまま書いてみると: Eye of the hurricane, Many rivers to cross, Red Cray, Pattaka, Tales from the topographic ocean, To when, SOS, Wine Light, Birdland, Black Market, Spain, Captain Senor Mouse, Actual Proof, Hung Up your Hung Ups, Tarkus, 21st Century Schizoid Man, No Woman No Cry, Rasputin, Fantasy, That' the way, Some Skunk Funk, September, Round midnight, Pogy and Bess, Batonga, Juana Mil Ciento, and many more...

ほとんど役にたちませんね。ということで,バトンを次に回すのはやめにしときます。「バトン」というのが,なんとなく「棒の手紙」を連想させるし。

シンガポール

AOGS 2nd Annual Meeting 2005なるものに行って来ました。場所はシンガポール。会議はまだ2回めなので,ちょっと盛り上がりに欠けたが,それなりに勉強にはなった。ナカムラは例のVlasov統計力学の話をしたのだが,一部のマニアにウケていた模様。

シンガポールの地下鉄はガムのカスなどすてると,法外な罰金を科せられることで有名だが,ドリアンを持ち込んでも罰金らしい。ちなみに以下はナカムラが泊まったホテルのエレベーターの扉の写真。

ドリアンって嫌われてんのね。

このホテルは「Hotel Supreme」という名前で,しかもナカムラが泊まったのは「Superior Room」なる部屋だったが,なんとバスタブがなかった。いい根性しとるな。まあ,安かったからしょうがないが…。

それから,これはシンガポールのジャズクラブ「jazz@southbridge」のステージ。

ハウスバンドのトリオに加えて,オーストラリアから来たシンガポール出身の中国系マルチリード奏者が演奏していて,SugarやらSudden SambaやらWine Lightやらのナカムラにとっての青春のメロディーのオンパレードで,感涙にむせびました。飛行機の関係で1stセットしか聴けなくて残念。2ndではスペインもやるって言ってたのに。

Jun 18, 2005

次は

na氏よりいただいたコメントによると一石仙人のみならず,こういうのもやるらしい。「最近のお能は,ねたがないのか、、、?何でもやるぞ」というコメントはなんて正しいんだ。ここまでやるなら,是非次は死霊の盆踊りをやってほしい。ある意味では能狂言に通じるテーマではなかろうか。(なかろうな…。)

Jun 10, 2005

経営困難な学校法人への対応方針について

日本科学者会議なるサイトにある「経営困難な学校法人への対応方針について」とその批判(PDFファイル)というのを読んだが,結構めちゃくちゃじゃないすか? ナカムラが理解したところによると

  • 私立大学の需要がなくなっても,税金を投入して存続させるべきだ。
  • 大学教員がまじめに働いているのに運悪く不幸な事態に陥ったら,当然だれかに助けてもらう権利がある。

と主張しているようだ。

論理展開もなかなか素敵。つっこみ所満載だが,一例をあげると,はじめの方に「私大の倒産・廃校という問題の本質は (中略) 到底、一私立大学や個別の大学の経営努力や教育研究努力によって回避できたり、克服できたりするというような性格の問題ではないというべきである。」とあるのに,最後の方には「学校法人の経営困難は少子化にも原因はあるが、むしろトップダウン経営、スピード経営など理事(長)の独断・専横、教授会無視や破壊、情報の不公開などにこそある。」などと書いてある。さらに「誠実に教育研究に励んできた教職員も山一證券のようになるというわけである」って文章は,誠実に営業・経営に励んできた山一證券元社員が読むと怒り狂うんじゃなかろうか。それともナカムラの読解がまちがってる?

ところで,この文章中にある「80~100%というアメリカ、イギリスの進学率」っていうのは間違いだと思う。 イギリスは知らないが,アメリカの大学進学率はフルタイムだけなら5割いかないだろう。パートタイムを入れても6割そこそこだったはずだ。ちなみに他のヨーロッパの国はもっと低い。

Jun 08, 2005

一石仙人

これ。はげしくしょうもなさそう。新聞記事はこちら

Jun 06, 2005

数学公式集の間違い

このページの読者にはナカムラの同業者の方も多いとおもうが,そういうあなたは多分,岩波の数学公式集をお持ちでしょう。(あれはたよりにならんからGradshteynを使ってるというコアな方もいるでしょうが。) なにを隠そう,最近ナカムラはこの公式集に,多分間違いと思われる箇所をみつけた。新装第5刷のIII巻「特殊関数」の76ページ,数式(2)のすぐ上「しかし,u = exp(-z^2 4) Dλ(z)は…」という文章の「しかし」というのは,日本語としておかしくないかい?

いや,公式のどっかが間違っているってわけじゃないですけど…。

ナカムラの大先輩のT教授はそのむかし,Mathematicaでルジャンドル関数を計算していて,この数学公式集の間違いをみつけたと言っていた。で,思うのだが,実はこういう公式集が間違えていて,それを信頼して論文をかいちゃって,だれも気が付かないってことは結構あるんじゃなかろうか。ちなみにナカムラは以前,Mathematicaが複素積分の解析接続を計算間違いするのを見付けて,鬼の首をとったようによろこんで,Wolfram Researchにメールを書いたのだが,実はその手の間違いは結構あるらしい。いいのかWolfram Research。

Jun 05, 2005

TrackBack It

不条理芸術トイレハブラシ」は,やっぱりみなさん悪ノリしてくれましたね。(実はあれはナカムラが置いたのです,とかいうオチを期待していた方,そんなことはありません。ちゃんとナカムラが入った時には置いてあった。) これをみつけたときは,たまたまだれも周りにいなかったので携帯のカメラで撮ったのだが,構えているときに誰か入ってきたらメチャンコ恥ずかしいなあ,などという恐怖に耐えながら撮影した甲斐がありました。

で,そのおかげでゆきお師匠からもトラックバックをいただいた。ナカムラのパラグライダーの師匠なのであるが,不肖の弟子のナカムラはなかなかフィールドに行く機会がなくて,見放されつつあるのであった。今月中に一回は行くようにします,すみません。しかし,昌平さんのジャム勝日記は毎日読んでるのだが,まさかゆきおblogまであるとは知らなかった。で,思わず読み入ってしまったのだが直立レッサーパンダがかわうそくんに似ているというのが妙にハマった。鯖江のレッサーパンダも立つらしいですよ。

ということで,めずらしくトラックバックをもらったのであるが,ナカムラの使っているソフト(blosxom)だと,ページ上でのトラックバックとコメントの差がほとんどなくて,まぎらわしいのじゃないかしらん? いや,以前にもトラックバックがあったときにちょっと気になっていたのだが,それほど頻繁にもないし,まあいいか,などと忘れていたのであった。近日中に(多分来月以降だけど)善処します。

Jun 01, 2005

ながらく御無沙汰でした。しばらく前に「舐舅なくカップ麺の蓋をとれ」という内容の檄文を書いた(*)のだが,それに対してスペースプラズマ界のシミュレーション大人 (「タイジン」ってよんでね) からコメントを頂いた。ナカムラは製麺会社の悪意の欺瞞を糾弾するような書き方をしていたが,そんなはずはないとういのである。なぜなら蓋をとろうがとるまいが,会社にはなんの利益も損失もないから。大人の言うには,これは実質的に蓋の効果が少ないとしても,自分たちの作ったものをすこしでも美味しく食べてもらいたいという心使いではなかろうかというのである。

うーん,そう言われればそうですね。そもそも大企業はなんでもかんでも悪意を持って人民をあざむくものだという認識は70年代左翼くずれ的でよろしくないかも。しかし,その後のナカムラの実験(データ点数点)によると,やっぱり蓋をしなくても味は同じではあります。コメントいただいたように蒸らす効果もあんまりないみたい。(それとも食べるひとが食べるとわかるのか?) ということで,今後もナカムラは製麺会社の親切には感謝しつつも,ありがた迷惑ということで蓋をせずに食べることにします。やっぱり蓋がないと全然味がちがう,という発見をしたら教えて。

(*)ところで,ここに「書いた」と書いたのだが,ナカムラのFEP (Cannaです。関係ないけど最近「FEP」って言葉聞きませんね) では「かいた」で変換すると第一候補が「頴田」になる。読み方わからん。いや,わかっとる,「かいた」なわけだが…。これも「舐舅」の親戚か?

May 31, 2005

ハブラシ

今日の昼ごろ,大学の男子トイレにいったら,ハブラシが置いてあった。なぜ?

  • 歯を磨きながら用を足して,忘れていった。
  • これで掃除をして,不要になったので置いていった。
  • 前衛芸術。
  • 置いておくと,どこかのアホが不思議がって,写真なんかとっちゃって,blogに書いちゃったりするんじゃないかと思って,置いてみた。
他に思い付く理由をあげよ。

May 12, 2005

Schloss Segau

連休中に文字化けを中心にいくつかコメントをいただいた。ありがとうございます。なんか意味がわからんものや,ちょっと不適切なものもあるが,まあ,そのままにしておきましょう。文字化けについては書きたいこともあるのだが,長くなりそうなので,またのちほど。

さて,連休にナカムラがどこに行っていたかというと,実はオーストリアである。ラリアじゃないよ。コアラじゃなくてモーツァルトの方。いや,遊びにいってたんじゃなくて,仕事です。この研究会に出てました。下の写真はその会場。風光名媚なところで,ワインがおいしかった…,だから,あそびにいってたんじゃないってば。

ところで,最近はこういう研究会の発表はたいがい,ノート型のコンピューターを各自持ち込んで,図などを液晶プロジェクタで投影してしゃべるのだが,ナカムラの持っているパナソニックのマシンにLinuxを入れると,接続に不具合があった。つないでからXを立ち上げないとうまくいかないので,しゃべりでもたしたりして時間を損していた。ところがまきの氏の公開日誌の この日を見てi855crtなるものを入れると問題解決! 今回の研究会では快適に発表ができました。感謝! まだの方は舐舅せずにお試しあれ(ちょっと強引か?)。

東工大経済物理学セミナー

かなり前の記事に以下のようなコメントをいただいたのだが,多分,そのままではあまり多くの人の目にはふれないと思われるので,新しく引用しておきます。(内容についてはナカムラはなにも知りません。)
5/19(14:00~)東工大経済物理学セミナーin大岡山キャンパス 百年記念館2F詳しいアナウンスはこちらです。僕も参加(聴講)します。

May 06, 2005

よ,読めた!

先日,「站密」と「舐舅」の字が読めないと書いたら,「化身」という方からコメントをいただいた。なんと,これは文字化けだそうだ (4月FF日の記述参照)。これで蝉丸さんと増井さんと一見矛盾するコメントが両方とも正しいことがわかった。うーん,意外な結末。しかし,増井さんのいうように,Googleで検索すると結構引っ掛かるということは,わりと頻繁に起こる文字化けなのであろうな。

こういうのがしょっちゅう目につくようになったら,知らず知らずのうちにみんなが使いはじめて,今から20年くらい後には日本語として定着して広辞苑に載ったりしないかしらん? いや,もっと意識的に使うことによって,定着をうながすことができないだろうか。ということで,みんなも積極的に「站密」と「舐舅」を使おう!

ところで,このページ自体が化けてたら,読んでもなんのこっちゃらわからんな。

Apr 27, 2005

マリア様

これをお読みの方で医学都市伝説のファンの方は多いと思う。ナカムラもそのひとりである。(大分前に なるが,ナカムラの駄文をとりあげていただいたこともある。こんな有名サイトからリンクされるのはおそれ多いなあ。) その都市伝説のここの記事を読んで前々から思っていたことを思い出したのだが,キリスト教圏,とくにカトリックの国では「壁にマリア様の姿が浮かびあがる」という話をよくきく。でも,女性の顔というだけで,なんでマリア様ってわかるんだ? 会ったことあるやつなんて,いないだろう。リンク先のページや,そこのコメントでもふれられているが,ぜんぜん違う観音菩薩とかシバ神とかかもしれないじゃないか。

いや,まだ神仏系ならいいけど,たとえば,以前にちょっと話題になった300万円で落札したトーストに写っているのがマリア様じゃなくて,3年前に「ああ,生きているうちにもう一回トーストを食べたい!」と思いながら死んだ斜めむかいに住んでたオバハンとかだったらどうするんだろう。オバハンの方も「なんかありがたがられてるみたいだけど,アタシに祈られても困るのよね…」とか思っているのではなかろうか?

よ,読めん…

ウォークマン大逆転、ついにiPod Shuffleを抜き一躍トップにという記事である。記事の内容はとくに興味ないが,下の方にある「站密」と「舐舅」という漢字の読み方がわからん! 教養無いなあ…。

Apr 26, 2005

ちょっとくらい遅れても

ところで,この ちょっと遅れますという文章を書いてから,複数の友人に「そんなに怒っていたとはしらなかった,ゴメン」みたいなことを言われた。いや,あれはネタとして書いただけで,温厚なナカムラはそんなに怒ってません。…だから,ナカムラが遅れたときも許して。

ちょっと遅れます

最近気になるのだが,待ち合わせをしていると,相手が「ちょっと遅れます」というメッセージを携帯に送ってくる (最近は音声通話よりメールの方が圧倒的に多い) ことってよくありません? しかも謝ってる顔文字なんかついてたりするくせに,現れるとさして悪びれる様子もない。もちろん,なんの連絡もないよりはいいのだが,「遅れます」と連絡さえすれば遅れてもいいような錯覚にとらわれているやつが多いのではなかろうか? 連絡をしようがしまいが,こっちの時間が無駄になったのは変わらないのに,しかも間に合うように結構無理したんだけどなあ,なんて思いながらも「待った?」ときかれると「いや,連絡があったからそんなに待ったわけでもないわけでもないかもしれない…」と意味不明のことをつぶやく気弱な中村であった。いちど,「おんどりゃ,今度遅れくさったら連絡ぐらいで許されると思うなよ! 市中引き回しの上,ハリツケ獄門じゃあぁぁ!」とか言ってみたいものである(いや,それほど怒ってるわけじゃないんだけど)。でも,自分が遅れることも結構あるしなあ…。

Apr 15, 2005

本棚.org

下の記事のコメントでもちょっと書きましたが本棚.orgナカムラの本棚をつくりました。作者の増井さんに感謝 (サーバー,イマイチ重いですね)。実は田崎氏の書評ページにちょっと触発された。今から読んだ本はできるだけコメント付で登録していくつもりですのでよろしく。

ついでに地図帖も。

Apr 08, 2005

物理学会 → 国際シミュレーションスクール

前にもちょっと書いたが,先月の終りに千葉であった物理学会と京都であった国際シミュレーションスクールに出席してきた。で,いろいろと感想などをつまらない発表のときにセッションのあいまにPDAで書いたりしていたのだが,今読んでみるとあんまり面白くないし,もう時期的に遅くなりすぎたので,ここに書くのはやめにします。いや,でも両方の学会とも面白かった。

特に物理学会は自分の分野外のいろいろなセッションを聴いたのでためになった。もちろんカイオウ対ケンシロウのセッションも行った。人が多すぎて,セッション後におふたりに挨拶しようと思ったのだがしそびれてしまいました。失礼しました。また機会があったらよろしく。実は同じセッションにあらきさんもいらっしゃったようだ。あらきさんとは面識はないのであるが,いつかどっかでお会いしたいものである。

京都のシミュレーションスクールは,京大のキャンパスであったので,そこで働いている心理学専攻の友人をたずねて…ということはなくて,知人の研究室までいく暇はなかったのであるが,とりあえず必修科目の折田先生像はチェックして来た。

Apr 03, 2005

非ユークリッド心理学

御無沙汰です。実はこの2週間ほど,出張で千葉→京都とまわってました。その報告はのちに書くとして,以下はその京都で心理学を研究している友人からきいた「公理系心理学」の話。これは1990年代にオランダから始まった新しい動きで,主としてヨーロッパで研究されているらしい。日本にはほとんど紹介されていないので,ご存知の方は少ないだろう。

公理系心理学とは人間の欲求のなかの基本的なもののいくつかを「公理」ととらえ,他の欲求はあたかも幾何学の定理のように,それから演繹されるものと考える立場だそうだ。具体的には公理的欲求とは(1)食欲,(2)性欲,(3)好奇心(知識欲),(4)快適さの欲求,(5)自己肯定欲,の5つで,これらはどの人間にもある本能のようなものとみなされる。このうち,(1)から(3)までは解説の必要はないだろう。(4)の快適さの欲求とは,たとえば極端な暑さとか寒さを避けるとか,あるいは睡眠や排泄を求めるとかいう,動物的な欲求である。(5)の自己肯定欲とは,名誉欲や自己顕示欲の源泉で,社会やまわりの人間 (あるいは自分自身) から高く評価され,肯定されたいという欲求である。これがないと,(1)から(4)までに反する自己犠牲の精神などは説明できない。

この公理的欲求を認めると,たとえば,金銭欲などは,もともと(1)から(4)までの欲求を充足させるものとして発達し,のちに金をもっているということが社会的地位を意味するようになると(5)の欲求からも支持されるようになったと解釈できる。ここで公理系心理学が主張するのは,そういう金銭欲などが十分に発達すると,それは「定理的欲求」となり,もともとの公理的欲求と結び付かなくなっても存在しつづけるというところである。これはよく言われる手段の目的化というやつで,(1)から(5)までの欲求のどれひとつ満たされなくても,預金通帳の数字が増えていくだけで快感を感じるようになるわけだ。そう考えると,われわれのまわりって結構定理的欲求ありますよね。ゴージャス欲とか。

で,こういう枠組で90年代にオランダを中心に研究がすすんでいたわけだが,1998年にオーストリアのLeubnerという研究者が面白いことをいいだした。彼は,上にあげた5つの公理的欲求のうち「第5公理」がない人間も理論的には存在し得るのではないか,と考えたのである。つまり(1)から(4)までは人間のDNAに書き込まれている本能だが,(5)は生まれたあとの社会生活で身に着けた後天的な欲求だというわけだ。Leubnerが根拠とするのは,民族学の知識である。20世紀初頭の民族学の報告では,南太平洋のいくつかの小島に住む民族で,われわれの考える倫理感とか正義とかとは著しくことなる価値体系をもつ社会があることが報告されている。たとえばフィージー諸島のある島では「友情」という概念がなく,友人を助けるのは愚かな行為でしかない。これはその友人と仲が悪いというわけでは全くなく,親友であろうが親戚であろうが,困っている人を助けるという発想がないのである。
  もう21世紀のいまとなってはそういう小社会は西欧化されてしまっているが,Leubnerは過去の民族学者の報告 (残念ながらあまり多くない) を子細に検討して,これは(5)の自己肯定欲が形成されていない社会であろうと推論した。彼によると,自己肯定欲というのは自己を犠牲にして自分の属する集団を守ろうという社会的遺伝子 (ミーム) で規定されるものであり,外敵のほとんどいない,楽園のような太平洋の小島にすむ人々には必要のない欲求なので,これらの島々では発達しなかったのだという。

Leubnerはこれを非ユークリッド幾何学になぞらえて,「非ユークリッド心理学」と名付けた。(実は公理系心理学の公理の選び方は研究者によって微妙に違い,かならずしも上の5つではないのだが,Leubnerは幾何学になぞらえて第5公理に自己肯定欲をもってくるために,いくつかの欲求を第4公理に無理にぶち込んだと思われる節がある。) この非ユークリッド心理学は,太平洋の小島の文化が絶滅した今となっては検証のしようがないが,21世紀に入ってから,コンピューターを使ったエージェントモデルで第5公理のない疑似社会をつくり,どう機能するかという研究も始まっているそうである。

なかなか面白い話でしょ? ナカムラも出張中に興味を覚えて,大学に帰って来てからちょっと調べてみたのだが,日本語で解説してあるページはここしかみつからなかった。上では書かなかった面白い事実などもあるので,ぜひ,覗いてみていただきたい。

Mar 23, 2005

Can't fool all the people all the time.

いかにもっていう感じなのだが,ナカムラはボブ・マーレイのファンである。中野サンプラザで,生のボブ・マーレイのコールに「わよーよーよー」とレスポンスした経験があるのが自慢だ。うらやましいだろう,若者たち(わからん人にはまったくわからん話ですみません)。

さて,その「わよーよーよー」のコール&レスポンスのある名曲「Get up, Stand up」の歌詞の中に

You can fool some people sometime,
But can't fool all the people all the time.

という一節がある (他でも見た気がするので,英語の決まり文句なのかもしれない)。これは反逆の歌で,エスタブリッシュメントにはダマされないぞ!という意味だが,最近,ナカムラはまたひとつ大企業の欺瞞をみつけてしまった。天網恢々粗にして漏らさず,死して屍拾うものなし(?)いつまでも大衆を欺き続けることはできない。

その欺瞞とはカップ麺のフタである。元祖カップヌードルの昔から,カップ麺は湯を注いだらフタをして3分(あるいはもうちょっと長く)待てと指示されて来た。ナカムラも幼少のミギリより,これを墨守してきたのだが,結構これって面倒臭くないですか? 発泡スチロール製の容器からフタの3分の1くらいを剥がし,湯を注いだ後にフタを閉じるわけだが,一度剥がすとフタは反ってしまって,閉じておくにはなにかを乗せとかなくてはならない。割り箸だと軽すぎて安定しないし,時計とかUSBメモリとかだと熱でやられないか心配だ。(鍵束なんか結構いいですね。) 元祖カップヌードルはここを閉じるためのシールがついていたりするが,剥がすのがまどろっこしかったりして結構面倒。
  で,今年に入ってナカムラはふと気が付いてフタを全部取り払って湯を注ぎ,そのままにして3分後に食べてみた。なんてこったい,まったく問題ない! いままでの長い人生のなかで,カップ麺のフタを閉じるために費やしてきたあの果てしない努力はなんだったんだ!

考えてみるに,湯を注いだあとにフタをする効果はなんなんだろう? 思いつくのは湯気が蒸発するために熱が失われてしまうということだろう。いや実はナカムラも今まで盲信的にこう思っていたが,科学者たるもの,ちゃんと量的に評価しなければならない,というので,いったいどれくらいの熱量がうばわれるのか計算してみた。
  外気温が20℃の中に100℃の湯500ccがカップに入っているとする。この場合にフタがない口から3分間に失われる熱量は(20℃から計った)全体の熱量の1.3パーセントでしかない。…うそです。そんな計算はナカムラには難しくてできません。だって気化熱とか知らないとできないよね。でも実験してみると,フタをあけて3分してもあんまり温度さがらないっぽい感じですよ。(←科学者の量的評価。宇宙地球科学ならこんなもんすね。)

で,熱量がそれほど失われないのなら,ほかにはあまりフタが必要な理由は考えつかない。ホコリがはいるとか? 説得力ないなあ。ということで,声を大にしてこの大企業の欺瞞を糾弾しよう。

湯を注いだら,フタは捨てろ!
Now you see the light, stand up for your right!

Mar 22, 2005

期末テストを採点した

明日が成績提出の〆切なもんで。で,答案の最後になんでもいいからメッセージを書いてくれって言ったら,結構みんな書いてくれた。こういうのって,無味乾燥な採点作業のあいまに読むと心がナゴミますね。前回ほどウケるネタは多くなかったが,とりあえずいくつか紹介。あ,真面目に授業の内容について書いてくれたのも,もちろんありがたかったですよ。ただ,ネタにはならないのでここには書かないだけです。 (M:とあるやつがメッセージでR:がナカムラの反応。)

  • M: 雪が終ってきたのでテニスしたいなあ。
    R: ナカムラはテニスできません。ハイキングか花見バーベキューがいいな。

  • M: 最近,よくお年よりに声をかけられます。
    R: そうですか。

  • M: テスト自体より,書きすぎにより,手が痛いのが問題である。
    R: おだいじに。

  • M: 部屋でグリルがないのにフライパンやオーブントースターで魚を焼こうとしたら,ものすごく煙が出て魚臭があらゆるところにひろがりました。
    R: Life is a bitch, sometimes...

  • M: 最近フラれたのでとても悲しい。
    R: Life is a bitch, again...

  • M: (春になる前に)ある女の子に告白しようと思ってます。
    R: 青春しとるのお。試験中もそればかりが頭にあったのであろう。試験があったのは1月くらい前だから,もう告白してるんだろうなあ。どうなったかな? もし,これ読んでいたら,匿名でいいからコメントちょうだい。

  • あと,メッセージではないんだが,得点を書く欄 (当然学生はここになにか書いてはいけない) にこんな絵を描いてきてくれた奴がいた。

    nanjakorya?

    Mar 20, 2005

    タヌキ寝入り

    読売新聞 - 「切符拝見」やめました…山陽新幹線 というニュースを読んだのだが,いちばん最後の

    神戸市兵庫区の女性会社員(38)は「車掌に起こされたうえ、タヌキ寝入り呼ばわりされたことがある。全区間廃止して」と言う。
    っていう会社員はどういう基準で見付けてきたのだろう? いや,別にどーでもいいんだが,こういう出所不明のインタビューってよくありますよね。

    Mar 19, 2005

    BlueMountain

    2月のある日の昼下がり、北陸のとある町のショッピングセンターの駐車場に一台の車が停まった。降りてきた男はちらっと空を見上げた。冬の北陸特有の鉛色の曇り空。ひとりの女の記憶が彼の脳裏にうかぶ。空が今にも泣き出しそう、こんな空を見ると彼女はよくそう言った。甘ったるいセンチメンタリズムだ。男は思った。空は泣いたりしない、地上で人が泣くだけだ。

    建物の中に入った男は,とあるコーヒーショップに併設されている豆売り場に行くと、低い声で言った。 「ブルーマウンテンを200グラム」

    さて、賢明な読者のみなさんは、このハードボイルドなクールガイが誰か、だいたい見当がついただろう。もちろん、わたくし、ナカムラタダスです。そう、なにを隠そう、ナカムラは畏れ多くももったいなくも、今後研究室でコーヒーを飲むときはブルーマウンテンを使うことにしたのだ。え、ブルーマウンテンってなに?という方、いかんなあ。それはジャマイカにあるブルーマウンテンという山の一帯で採れる高級コーヒー豆のことである。まあ車で言えばキャデラック、シャンパンならドン・ペリニョン、有名人なら叶姉妹に対応するゴージャス路線にあると言えばよかろうか。

    高度経済成長期に育った日本人には多いと思うが、ナカムラには「ゴージャス」を実践するのに対してなんとなく「贅沢は敵です」みたいな罪悪感があり,しかも,ちょっとした贅沢をするとその罪悪感の裏返しで甘美な快感を覚えてしまう傾向があるのである。で,最近,ちょっと贅沢をしてみようと思ったわけであるが、それにはブルーマウンテンというのはすこぶるよろしい。だって、キャデラックを買おうと思ったら何百万円もするし、ドン・ペリニョンだって万円単位の金が必要だ。(叶姉妹は…パス。) しかし,ブルーマウンテンなら100グラム1300円とかで売っている。しかも,いくら高いといっても,自分で豆をひいて飲めば一杯あたりの値段にすれば数十円程度の値段になる。

    思うに贅沢感というのは,普通の値段の何倍か,という単位で感じられるのではないだろうか? だとすると,キリマンジャロなどの普通のコーヒー豆は100グラム400円程度なので,ブルーマウンテンだと3倍の贅沢感が味わえる。これが車だと,もとが百万単位なので,3倍となるとちょっと手が出ない。でも,もし,車に乗る30分とコーヒーを飲む30分の間の快感が「3倍贅沢」というので同じだとすれば,ブルーマウンテン1300円というのはなんとお買い得のことか。つまり,ブルーマウンテンを買うというのは,贅沢感が×÷的計算なのに対し,財布の痛み具合は+−的計算であるという非線形性(?)を利用した高等戦略なのである。

    …と完全に理論武装をしてブルーマウンテンを買いにでかけたのだが,店の前であまりの値段の高さにビビって,300グラム買おうと思ったところを200グラムにしてしまったのは,イマイチゴージャスじゃなかったかな…。でも,やっぱり美味しいです。

    Mar 17, 2005

    「『相対論はやはり間違っていた』はやはり間違っていた」はやはり正しかった!

    ということで,もう皆さん忘れられたかもしれませんが,例の相対論ネタでブルーバックス的説明を思い付きました。ちょっと長いし,画像などあるので別ページにしてあります。ちょっとイマイチなところもありますが,どんなもんでしょ?

    Feb 27, 2005

    今日のネットサーフィン

    実は来週,東京で研究会があって,そこで話そうと思っていたネタ(大分前に計算は終ってた)に欠陥がみつかって,今日は大学で計算しなおし…のはずだったのだが現実逃避でネットサーフィン(最近きかない言葉だ)をしてました。で,ここ経由でみつけたページ。

    クリエイティブになる10の方法
    11項目目「〜のための10の方法」みたいなヨタを信じるな!
    世界中の皆で一斉にジャンプして、地球温暖化を止めよう!
    残念ながら世の中には運動量保存法則というのがあって…。
    あいたたたた。
    …エントロピーの2次の項計算しなくちゃ…。

    Feb 18, 2005

    あべたわ

    さて、以下は去年の終りごろに書いた文章なのだが,MathMLやエッシャー歩道などにかまけているうちに,塩漬けになってしまっていました。まず,故事成語の勉強から:

    あべたわ[名・サ変] 1)物理学者がネットのコメントタイトルを推敲すること。その昔高名な物理学者がネットに投稿するコメントのタイトルを「あべしっ」にするか「たわばっ」にするかを迷い、「あべしっ、たわばっ、あべしっ…」とつぶやきながら我をわすれて歩くうちに、役人の行列につっこんでしまったという故事による。2)転じてネットで悪ノリすること。用例:この文章自体があべたわだ。(民明書房刊 「物理故事ことわざ辞典」より)

    おそまつ。ところで故事成語といえばナカムラは以前から思うのだが、,「蛇足」と言う言葉の語源って後付けじゃなかろうか? だって「蛇の絵を早くかいた奴が酒を飲む」なんて決めるの、めちゃくちゃ不自然じゃないすか? ジャンケンでもした方がよっぽど手っ取り早い。きっと、蛇に足は余計なものという意味から、もともと“蛇足”という言葉があって、それを説明するためにあとづけのエピソードをだれかがでっちあげたのじゃなかろうか。

    このような歴史的文献ってどの程度信頼できるかって疑い出すと、わからなくなりますね。歴史学なんかを研究している人って、自分が頼りにしている文献の信憑性ってどうやって評価してるんだろうか? たとえば未来の歴史学者が21世紀初頭の遺跡のなかから学習院大学のウェブサーバーを発掘して、このページ (探すの苦労した) を見つけたら、「そうか、この時代はすでに紙に書いてある文章の百倍から五百倍の電子化文章があったのか、ふむふむ。」などと納得して、論文かなんかにしてしまうのではないかしらん。

    そういう話をするといつも考えるのが、邪馬台国がどこにあったか、という問題である。ナカムラが学校の歴史の時間に習ったところによると、魏志倭人伝をそのまま信じると邪馬台国は海の中にあることになってしまうそうだ。だから魏志倭人伝はどこか一カ所間違えているはずだ、それはどこだ、ということで、近畿説と九州説に別れる。つまり、ある一カ所を間違えたとすれば近畿になり、別の場所を間違えたとすると九州になる。
    でも、待てよ。なんで間違えたのが一カ所だけだといえるんだ? 魏志倭人伝が邪馬台国の場所を海の中とするような不確かな記録だとすると、一カ所だけじゃなくて二か所、三箇所と間違えているかもしれないじゃないか? で、二か所以上間違えがあると、邪馬台国の場所は、近畿・九州に限らず、ひょっとしたらナカムラの住んでる福井かもしれないじゃないか?( エジプトという説もあるそうな。)

    やっぱり文系の学問って、基礎からして結構あやふやだなあ。それに比べて、われわれ理科系の学問はたとえば物理法則のように確固たる基礎に…、あれ、しかし我々の頼りにしている物理法則だって、本当に信頼できるのか? 世界が物理法則に従って動いてる、と人類が認識しはじめてからたかだか数百年なわけで、たとえば地球磁場の南北が変るように数万年のスケールで万有引力定数変わっていてもわからないんじゃないか?
    さらに考えると、地球磁場が反転しているように見えるのは、実はダイナモがどうのこうのという効果ではなく、電磁気学そのものが変わっている可能性だってないか? いや、ダイナモの場合は過去の地質記録と整合性のあるように,電磁気学の経時変化をつくるのはかなり難しいだろうが、たとえばアインシュタイン方程式が何万年かのオーダーで変化していっても人類には(すくなくとも今のところは)わからないだろう。するとビッグバン理論なんかは魏志倭人伝が二か所以上間違っているかもしれないのに、近畿説か九州説か論争しているようなもんじゃなかろうか。

    最後にナカムラの好きなラブソングの一節を:

    Maybe it's wrong, but it seems so right.
    The feeling we share, we have to believe.

    Feb 16, 2005

    Forgive them lord, they know not what they have done.

    小論文、コンピューターで自動採点 入試センターが試作」という記事を読んだのだが,彼らは自分たちのしていることの重大さを認識しているのであろうか?

    センター試験でこれを採用するとなると,そのアルゴリズムが公開されるか否かにかかわらず,各予備校は徹底的にそのソフトの評価基準を調べるだろう。そして高得点が得られるTIPS集がまとめられるが,これが事実上,将来の日本語論述の大枠を決定することになる。

    高校生の年齢で自分の書き手としてのスタイルを確立している者は,ごく小数なので,多くの高校生にとってはそのTIPSのスタイルが知らず知らずのうちに標準になってしまう。そして,将来影響力のある文章を書く人間の多くは,そういうプロセスでセンター試験を突破した者になるので,巷で読まれる文章の多くがそのTIPSスタイルになってしまう。するとセンター試験を受けないものでも,それを読んで影響をうけてしまうので,これが日本標準のスタイルとして大きな影響力をもつことになるであろう。

    上にリンクしたニュースによると,その自動評価システムは「あらかじめ、理想の小論文として全国紙の2年分の社説、コラム計約2000本を記憶し、学習している」そうだが,その2000本が将来の日本語のテンプレートになるわけだ。もし,入試センターがそこまで認識していて,「よっしゃ,これで日本語を制覇したる!」という野望を持っているのだったら,それはそれで恐い話だが,逆に「あ〜,採点の手間が省けてらくちん♪」としか考えてないとしたら,それもそれで恐い話だ。

    Feb 14, 2005

    文部科学省所管公益法人

    おなじみ,あらき日記経由で「漢字の読めない小学生?」というページを見付けた。これ自体,非常に興味深い内容なのだが,そこからリンクをたどって所管公益法人一覧-文部科学省というページを見てみると,これがまた奥深い。たくさんありすぎて,まだ,ちょっとしか見てないのだが,たとえば,教科書課のところにある3団体の業務内容って,どこが違うのだろう? 住所も全部同じだし。ナカムラは社団法人と財団法人の違いもよくわからないド素人なので,考え違いかもしれないのだが,これってどう見ても天下りポストをつくるためだけの存在としか思えない。 でも,そうだとすると,こんなミエミエの運用形態をウェブサイトなんかで公にしていいのか? 少なくとも,文部科学省には,これだけ多くの法人が本当に必要であることを国民に説明する義務があろう。

    Feb 10, 2005

    「相対性理論はやはり間違っていた!」はやはり間違っていた!

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    例の相対論間違ってる説に関してだが、最近コメントがなくなってきて、あんまり引っ張ると忘れ去られそうなので、とりあえずナカムラが正解と信じるものを書いておきます。間違えてたら教えてください。まだ自分で考えたいという方は以下は読み飛ばしてください。


    以下では棒が静止している系を S 、動いている系を S ' と呼ぶ。ひとつの答えは、 S から見た棒と S ' から見た棒とは別の物理実体というものだ。つまり時間がちょっと違う。で、 S から見た棒と同じものを S ' にもってくると、右と左の端の時間が違うものになる。そうすると、その棒にとっては両方の手を同時に離したのと同等になり、加速されないという結論がだせる。ただ、この答えは「 S に引き戻して考えると同時に手を離したことになる」というのとほぼ同じで、ちょっと面白みに欠けるのではなかろうか?

    そこで、 S ' での物理量だけを使って説明をしてみよう。ここでは手で押すというのを「棒の端から運動量を注入する」と考える。棒というのは連続体なので、その運動量を考えるには連続体上の運動量密度を考えることになる (「みみずが潰れる」というコメントはこのへんを暗示していたと思われる、ですよね?)。そうすると相対論的にはエネルギー・運動量4元テンソルを考えることになるが、テンソルになるとちょっとややこしいので、似たようなパラドックスを運動量でなく、流体密度で考えてみよう。

    いま、筒の中を時間・空間とも一定のフラックス J で流体が流れているとする。フラックスが一定なので、流れている間は筒の中の流体の量(微視的には構成粒子数)は時間が経ってもかわらない。系 S の時計で時刻 t 0 に、せーので両端にフタをする。同時刻なので、フタをしたあとでも筒のなかの流体量は一定である。(フタをした瞬間に流体がフタにぶつかって、圧縮されたり乱流状態になったりすることはあろうが、フタからもれる流量がゼロなら議論はなりたつことに注意。これはオリジナルの問題の剛体がどうのこうのに似ている。) で、 S ' からみると…(以下略)

    ミソは流体の密度・フラックスが4元ベクトル(4形式)であるというところにある。3次元的に書いた密度 ρ とフラックス J J ν =(ρ,J x,J y,J z) という4元ベクトルを構成する。いま、系 S t =t 0 までの密度・フラックスベクトルは ( ρ 0,J 0,0,0) だったとしよう。先述したようにフタをした直後は流体の運動は複雑になるが、十分時間が経つと流体は系 S に対して静止するので、 J ν =(ρ 0,0,0,0) になる。
    さて、これを S ' から見てみると、初期状態では密度・フラックスベクトルは J ν '=(ρ',J',0,0)=(u tρ 0+u xJ 0,u xρ 0+u tJ 0,0,0) となる。ここで ( u t,u x,0,0) S S ' の4元相対速度である。 いま系 S ' での筒の長さを L ' 、断面積を σ とすると、この筒の中の流体量 A 0 ' A 0 '=σL'ρ'=σL'(u tρ 0+u xJ 0) であたえられる。両端にフタをしてから十分時間が経ったのちは J 0 =0 になるので、密度・フラックスベクトルは筒の中で一定の J ν '=(u tρ 0,0,0,0) となり、流体量 A ' A '=σL'ρ'=σL'u tρ 0 である。これは A 0 ' とは違う値で、この差 A '-A 0' t L <t<t R の間に閉じられていない右端の口から出ていったわけである。

    ここで J 0 があるかどうかで、 S ' からみた筒の中の流体量(粒子数)が違うと言うのがちょっと直観に反する気がするが(しない?)、これは「筒の中の粒子数=筒という4次元空間内での超平面を横切る粒子の世界線の数」と考えると納得できる。

    エネルギー・運動量場合もだいたい話は同じだが、運動量が変化してもなぜ速度は一定なのかというのは説明が必要かもしれない。これは相対論では速度の変化だけでなく、質量(=エネルギー)の変化も運動量を変えるということを考えれば理解できる。つまり、棒は S ' で一定の速度で動いているのだが、質量の変化分だけ運動量が変わるのである。

    ということで,ベクトルとかエネルギー・運動量とかの物理的下準備てんこ盛りじゃないと説明できないのですが,もっと直観的にすきっとした説明はないでしょうか?

    Feb 09, 2005

    bot

    インターネット上の新たな脅威「ボット(bot)」に気をつけろ!という記事を読むと,botなるウイルス的プログラムをネット経由で送り込んで,そのパソコンのCD-ROMトレイを開閉することが可能らしい。そこで思い付いたのだが,

    1. とある大学教員のところに学生が授業の質問に来る。
    2. その学生も教員も帰ったあと,無人の研究室から出火して重要な機密データが失われる。
    3. 実はその学生が質問に来たときに,気づかれないように研究室のパソコンのCD-ROMトレイの前に,倒れると発火する仕掛けがしてある燃料ビンを置いていったのであった。
    4. そして,その教員に怨みをもつ学生はネット経由でそのパソコンにbotを送り込み,CD-ROMトレイを開く命令を出す。

    っていうのがネタの推理小説はどうだろう?

    ……ダメだな。そんなことするより,時限発火装置のほうが簡単確実。じゃ,トレイ開閉じゃなくて,人の声の入ったファイルを送り込んで,音声再生ソフトを遠隔操作して,アリバイにするとか……これも難しいなあ……今日はもう仕事やめて帰ろっと。

    Feb 07, 2005

    シルベスタの慣性則ってなんだっけ。

    この週末,とあるファミリーレストランに行ったのだが,テーブルに,そこで出しているいろいろなお茶の効能書きがあった。その中にギムネマシルベスタ茶というのがあって,その解説は以下の写真:

    ちょっと写真が下手で読みにくいので書き写すと「インドで二千年以上歴史のあるお茶。甘党のダイエットに甘みを消す効果があると言われてます。」とある。インドで数千年の歴史といえば,なんとなく羅漢仁王拳とか操像戮桓闘法を連想してしまうが,しかし,これっておかしくないですか? せっかくの甘みを消してしまうともっと砂糖を入れるようになって,ダイエットにはならないのではないかしらん。

    Feb 01, 2005

    33529

    げげっ。いま(2005年2月1日 午後8時ごろ)アクセスカウンタをみると33529になってる。みなさん,もっとましなページ知らないんですか?日頃のご愛顧ありがとうございます。

    ところで,こんだけたくさん(ナカムラのような無名個人サイトとしては,という意味です)読んでもらえるようになってくると,いただいたコメントの著作権はどうなるのであろうか,という問題が気になる。

    たとえば,はねかえり係数の記事については34件ものコメントを頂いているが,こんな風にどんどんと話が発展していって,いつのまにか美しいラブストーリーになって「電車男」ならぬ「はねかえり係数男」という一編の物語ができてしまったら(いや,多分できないだろうけど),その著作権はどうなるのだろうか?電車男って本とかマンガとかがヒットしてるけど, この辺どうなってるのかな?

    というわけで,こうやって書いておくことがどれくらい拘束力があるかはしりませんが,ここでのローカルルールとして

    • 発言者が特定できるコメントについては,その発言者が著作権をもつ。
    • 匿名,あるいは特定できないペンネームの場合は著作権放棄。

    ということにしようと思います。まあ,これが必要になることはないだろうけど,転ばぬ先の杖ということで。 ナカムラが書いた部分については,著作権を放棄するわけではないですが,普通に使ってもらってかまいません。厳密に言えばGPLとかクリエイティブコモンスとかの話になるんでしょうが,そのへんの話題はよく知らないし,そんな大げさなもんじゃないような気もするし。

    Jan 31, 2005

    相対性理論はやはり間違っていた!

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    いま,長さ L の水平な棒の両端を,両手で内側に同じ力で押している状況を考えよう。両手の力以外には棒に力は働いていないとする。等しい力で押しているので,棒は動かない。この両手をある時刻 t =t 0 で同時に離す。加わる力はゼロになるが,それが同時なので,やっぱり棒は静止したままだ。この事象を,相対速度 v で動いている系から見ててみよう。この系でみた時間は t ' とダッシュをつけて書く。この系では時間のローレンツ変換のために,手を離す時刻は右端と左端で違ってくる。右端と左端で手をはなす時刻をそれぞれ t R ' t L ' とすると, t L '<t R' なので, t L '<t'<t R' の間は右側の手からしか力は働かない。ということは,その間は棒は右向きに押されて加速されるはずである。ところが,前述のように棒が静止している系からみると静止したままだから加速はない。これは棒が剛体であるかどうかには関係ないことに注意。ふにゃふにゃに曲がっても押されれば運動量をもらうので,そのうち動き出す。

    加速があるかないかは違う慣性系から見ても同じ結論になるはずなので,これは明らかな矛盾である。両手でもった棒などという簡単な問題でさえちゃんと記述できない相対性理論というのは矛盾だらけの理論であり,それをかたくなに認めようとしない日本の権威主義的な物理学者たちは思考停止のアインシュタイン狂信者としかいいようがない。君達もそろそろアインシュタインを盲信するのをやめて,この軍門に下って私の足の裏をなめたまえ。


    ということで,なかには本気にする人もいるので,野暮は承知で書いておくと,もちろん「相対論は間違っている!」というのはネタです。上に書いた話は相対論をちゃんと理解していれば,正しくないのがわかります。で,どこがおかしいのでしょう,というのが今回の話題。このネタは昨日思いついたのだが,「相対論の正しい間違え方」なんかにも載っていないので,あまり知られてないパラドックスじゃないのかな? ナカムラが持っている答えは,ある程度物理に詳しくないと説明できないのですが,初等的というかブルーバックス的に賢く説明する方法を思いついたら教えてください。

    ということでみなさんのコメントが欲しいのですが,以下の二点はタブーです。そういう書き込みがあれば即削除するぞ。

    • ネタバレ。「正解はこれだ!」というのをモロに書いてしまうこと。いきなりやられると,ほかの人が考える楽しみがなくなってしまう。もし,正解がわかったら,「まあ,このへんがヒントになるといえばなるかも」ってな感じで,分かる人にだけ分かるようなコメントをください。でも,あまり露骨なヒントはなし。いいアイデアがあった場合はナカムラにメールをください。あと,これと同じ話がここにのってますなんて情報も個人メールでお願いします。ひと月くらいあとに,正解(とナカムラが思っているもの)のページを別に作って,そこで紹介します。
    • 「やっぱり相対論はまちがっている!! このパラドックスも私の超絶対性理論なら簡単に説明できるのだ。」ってな感じの,気合入りまくりの書き込み。ナカムラはきわめて保守的なアインシュタイン盲信者なので,そういう話題は別のところでやってください。

    Jan 30, 2005

    量子力学はやはり間違っていた!

    この記事には数式が含まれています。ここをクリックしても正しく表示されない場合はこちらをご覧ください。

    量子力学はニュートン力学の拡張であるので、 h 0 の極限でニュートン力学に一致しなければならない。しかし、これは相対論で v /c0 とするよりは話がややこしい。初等的な教科書では、エーレンフェストに従って Gaussian の波束をつくり、その中心が h 0 で古典力学に従うという手でこれを示すが、この手法だと時間が経つにしたがって波束がどんどん広がってしまうという欠点がある。そこで、波動関数 φ (x,t) の絶対値と位相から,古典力学に従う流体の密度と速度に対応する量を導くという方法がある。この方法はメシアの教科書の1巻181ページに書いてあるので,詳しくはそちらを見ていただくとして、概略を示すと波動関数 φ φ (x,t)=A(x,t)exp(i h S(r,t)) と書き,一つの複素数 φ のかわりに二つの実数 A ,S で表現する。ここで密度 n と速度 v n =A 2,v=1 m gradS と定義して,これをシュレディンガー方程式に入れて h 0 の極限をとると、 d n d t +div(nv)=0 [ d d t +(vgrad)]mv+gradV=0 が得られる。 V はポテンシャルである。これは古典流体の運動方程式と同じだから、このような粒子が多数集まった系は古典流体と同じに振る舞うであろう。つまり、シュレディンガー方程式の古典極限が得られたことになる。

    なるほど、これでハッピー。しかしちょっと待てよ。速度場 v grad S から出しているが、これってやばくない? だってスカラー場の勾配から得られるベクトル場ってローテーションフリーだろう? ということは、シュレディンガー方程式から得られる古典流体の運動は渦無し運動ということになる。渦運動のような簡単な問題でさえちゃんと記述できない量子力学というのは矛盾だらけの理論であり,…(以下略)


    ということで,なかには本気にする人もいるので,野暮は承知で書いておくと,…(以下略)。まあ、ひとつ前の記事と同じ状況なわけですが、前と違うのは今回はナカムラも正解を知らないということ。実はこれはかなり前から疑問に思っていた事なのです。

    だから前回あった,コメントに関するふたつのタブーのうち、一つめは無し。つまり、正解がわかったらネタバレでもいいから教えてください。自分が正解を知っているかどうかで勝手にルールを変えるとは、なんて身勝手なやつだ、と思われるかたもいるでしょうが、ああ,なんて正しいんだ。まさにそのとおり身勝手です。すみません。二つ目のタブーはそのままですが,「相対論はまちがっている」に較べて量子論は「と」関係に人気がないようなので,あんまり気になりますまい。

    Jan 23, 2005

    つくば冬の学校

    先週は筑波大学であった「冬の学校」なるものに参加していました。その感想を:
    高安氏の経済物理の話。

    古典的な数理経済学の連想から、なんとなくうさん臭いイメージをもっていたが、聴いて見ると非常にしっかりした面白い話だった。
      とくに,株式市場の変動メカニズムを膨大なデータから分析するというのが面白かったが,こういうのって、心理学的価値はないのだろうか? 社会心理学の実験で、学生のバイトなんかを使って簡単なゲームをさせて意思決定のメカニズムをみるというのがあるが、集められる人間はせいぜい数十人だし、ゲームそのものも現実ばなれしていて、プレーヤーがまじめにやっているという保証はない。ところが、株式市場の場合、世界中の何万人というディーラーたちのガチンコで取り引きしている状況が株価というデータを経由して、ほぼリアルタイムで手に入るわけだ。
      もちろん、実験と違って条件のコントロールができないし、得られるデータの性質も限定的なものだが、地球物理における実験と観測のように、相補的な研究手段として使えるようになったら素敵。高安氏の話で、 Yule-Walker のフィルタを使って移動平均を最適化して、「ディーラーは数分前のデータしか気にしてない」という結論を導いていたが、これなんか結構心理学っぽい気がしません?

      ただ,経済の話となると,純粋に学問的面白さというだけでは世間は許してくれないだろう。株式市場で大もうけとか,経済政策の意志決定とか,そういう実用的な話にどこまでもって行けるか(あるいはもって行く気があるのか)というのは,この講演ではわからなかった。

    早川氏のSST批判炸裂!

    SSTとは田崎氏佐々氏の提唱する「定常状態熱力学」のこと。早川氏がこれに批判的であるのは業界では有名な事実らしい。プログラムを見て期待していた話だったが,期待通りの内容であった。ナカムラは単純なので,去年名古屋で田崎氏のSSTの話を聞いたときは「おお,これからはSSTの時代だ!」などと思ったものだが,早川氏の話を聴くと「やっぱSSTってやばいんじゃない?」という気になってしまう。本当はどっちなのかナカムラにはよくわからんが,とにかくこういう議論によって非平衡熱力学の理解が深まるのはよいことだ。ナカムラもこの二人の話を聴いて,非平衡流というものがどういうものかちょっとわかった気がする(←お前がいままで不勉強だっただけじゃ!)。どこかの研究会で「ケンシロウ vs カイオウ」という企画がないのかな?

    水滴の構造とか真珠の強度とか

    お茶の水大学の奥村氏の話。とても面白かった。宇宙の果ての銀河の形成とか,素粒子の中のクオークとか,そういう「イっちゃってる」話じゃなくても十分に面白い物理があるといういい例だ。でも,こういうのって物理を知らない普通の人はどう思うのだろう? やっぱり「イっちゃってる」系の話の方が派手でうけるのかなあ。

    ということで,とても勉強になった研究会でした。みなさん,ありがとうございました。

    忍者

    どうでもいいことだけど

    RPG板ウォ(゚∀゚)チィ!:ヲタの会話にありがちなこと

    868: 高速道路走行中に助手席にいるとき、 高速で流れるガードレールを見ながらその上を走る忍者を妄想する

    が妙にハマった。他の話題は理解できないのが多いなあ(と,さりげなく自分がRPGヲタでないことを主張するナカムラであった)。

    Jan 16, 2005

    祭のあと

      松浦晋也氏といえばご存知の方も多いと思う。( 「国産ロケットはなぜ堕ちるのか」という本は,ナカムラがやってる授業でも紹介させていただいたが,日本の宇宙開発関係に興味のある方は是非一読をお勧めする。) その松浦氏のサイトに「ネットの「マツリ」を目撃する」という記事があって,ある「祭」を紹介している。内容は読んでいただくとわかるのだが,ひとことで言うと,自分のblogサイトで不用意な発言をした匿名ジャーナリストがネット的袋だたきにあって,サイトを閉じてしまった,という事件である。
      ナカムラがこの記事を見たときにはもうあとの祭ならぬ祭のあとで,当該サイトは閉鎖されていて,関連情報も読めないものが多かったが,松浦氏の記事からのリンクをたどっていくつかのサイトを眺めていると,だいたいの経緯はわかった。たしかに,このジャーナリスト氏は考えが浅いと言わざるを得ず,弁解の余地はない。しかし深く考えもしないで書いた一言でここまで叩かれるのは,自業自得とはいえ,哀れなことである。ネット上で個人が特定され,実名まで明らかにされているようで,彼の職種を考えると仕事に負の影響がでるのは避けられないだろう。人生かわっちゃうだろうなあ。だからと言って弁護する気にはならんが。

      で,思うのだが,松浦氏も書いているように「明日は我が身」かもしれない。ナカムラの場合,松浦氏やこのジャーナリスト氏のようにメディアで飯を食っているわけではないので少しは気楽なわけだが,それでもネット上でそれなりに生意気な意見なども書いていると,いつの日かいわゆる「バッシング」を受けるかもしれない。みなさん,そのときは手加減してやってくださいね。
      それはともかく,恐いなあと思ったのは,このジャーナリスト氏の実名を割出すプロセスである。ここを見ると,普段匿名で発言していても,なにげなく書いた話題の細部に職場や実名を特定できる手がかりがあるようである。こりゃ,やばい。自分もここに書いた文章を全部読みなおして,個人を特定できそうな記述がないかどうかチェックしなきゃ…と思ったらナカムラは初めから実名で書いているのでその必要はありませんでした。

    お前ら! ここに数式入りのコメントを書いて見ませんか?

    謹賀新年。ことしもよろしくお願いします。

      さて,新年の新装企画として数式が表示できるようにしました。この記事の下にある「View MathML」のリンクをクリックしてもらうと,以下の数式がちゃんと見えるようになるはずである。


    S ν
    ,ν

    =β μ
    ,ν
    T μ
    ν

    ちゃんと見えないって? ディスクに保存がどうたらとかいうメッセージが出る? ひょっとして,インターネットエクスプローラーとかいう腐れブラウザを使ってたりしません? いかんなあ。今,ネットで話題沸騰のFirefoxだとちゃんと正しく見えるはずだ。この際,Firefoxに乗り換えることを強くお勧めします。数式が読めるというのはたくさんある特徴のなかのマイナーなひとつで,たとえばタブブラウジングという機能をいちど使うと,もうそれなしでは生きていけなくなりますよ。 エクスプローラーからの乗り換えはいたって簡単だし(ブックマークなんかも自動的に移し替えてくれる),セキュリティーホールも気にならないし。(FirefoxじゃなくてもMozillaやNetscapeの新めのバージョンでも数式は読めるはず。)

      え? いまのエクスプローラーで十分使えるから新しいブラウザにのり替える必要などないって? うーん,そういう態度こそビルゲイツの思う壷 で,「悪の帝国」といわれるマイクロソフトをのさばらすことになるのですぞ。
      でも,まあ,でもある程度趣味的なコンピューターユーザーじゃなければ,乗り換えが面倒臭いというのもわからんでもないなあ。そういう方にはMathplayerというプラグインがあります。インストーラーをダウンロードしてきて,数回クリックすれば,もう使えるようになります。(Firefoxのインストールだって同じくらい簡単なんだけど。)

      で,Firefoxを使うにしろ,悪の帝国のエクスプローラーにMathplayerを入れるにせよ,まあとにかくここに書かれる数式は読めるようになるわけで,ケンシロウ対カイオウの闘いにディオまでからむのをワッチできるわけだが,ただ,傍観するだけでは面白くない,是非,数式入りのコメントをバシバシ書いて,世紀末救世主伝説におのれの名を残したい,という人もいるだろう。そういう場合は各記事の下にある「Comment in MathML」というところからどうぞ。ケンシロウさんもカイオウさんもディオさんも,次のコメントから使って下さい。全体のガイドはこちら

      本来なら,この数式入力スクリプトはblosxomのプラグインとして書くべきなのだが,実はナカムラはこの辺のperlの文法をあまり知らないし,blosxomのモジュールの作法を勉強するのも面倒臭いので,適当に自前で書いた。ちょっと使い勝手がわるいけど,ご容赦。それからバグとか不具合とかが結構あると思うので,お気づきになったらお知らせください。

    この記事には数式が含まれています。ここをクリックしても正しく表示されない場合はこちらをご覧ください。

    超芸術「エッシャー歩道」

      さて,ナカムラが今,なにをしているかというと,書かなくちゃいけないメールやら書類がたまってきたので,現実逃避をしているのである。新しい記事を書いたんだけど,長くて写真やらあって重たいので,別ページにしました。

      あなたの近所にもエッシャー歩道みたいなナイスな超芸術を見付けたら,ぜひ教えてください。

    ISSS7のアブストラクト書かなくちゃ…。

    Jan 10, 2005

    と思ってたら

    ISSS7の〆切のびた。昨日だいたい書いちゃったのに…。

    Jan 04, 2005

    Blosxom

    なんと,長い間御無沙汰でした。もうこのまま終ってしまうかと思った方も多いであろう。ナカムラもそう思っておりました。(って以前にも書いたような…) ところが,なんと! いまはやりの --- というか少し前まではやりで,いまはもうすっかり定着してしまった --- weblogスタイルになって,装いも新たに帰ってまいりました。以前から読んでいただいている方は,雰囲気がかわってちょっとびっくりしたでしょう?
    実は,かなり以前から,weblogにすると気軽に書けるし,コメントなんかがもらえるからいいな,と思っていたのだが,「トラバよろしく」なんて書いてあるサイトをみると,なんかチャラチャラしててイヤだし(←お前の文章のほうがよっぽどチャラチャラしとるわい!),weblogのソフトをインストールするのもめんどくさいし,自分で書くと機能が貧弱だし,かといって無料のサイトのサービスを借りてCMがついてきちゃったりすると,公立大学のサイトにリンクするのはいかがなものか,などと考えてしまったり,などで導入を見送っていたのである。

    で,この前の日曜日が暇だったので,一念発起して,blosxomというソフトをいれてみました。はじめは一般に流布しているtDiaryにしようかと思ったけど,「ツッコミをいれる」という用語がとんでもなくダサく感じて,その一点のみで却下。
    そこでちょっと調べてみてこの blosxom というのを見付けたのだが,こいつは必要最小限の核になる部分だけをメインのプログラムにして,あとはプラグインという形でいろいろな機能を実装していらしい。ふむふむ(と,解説を読むナカムラ)。したがって,プラグインを選ぶ事によって,自由に機能を拡張できる。なるほど。そしてこの柔軟な拡張性を利用して,思う通りのページが作れるらしい。ふむふむ。なかなか玄人向けで,パワーユーザーのナカムラにはぴったりではないか。ということで,ダウンロードしてきて,設置してみたのがこれ。げっ,なんじゃ,こりゃぁっ! これからどないせえっちゅうねん!? 必要最小限ってこれのことかあ?
    なんか,ドキュメントを見るに,これだけだとテキストファイルを weblog っぽく見せるラッパーでしかないような気がする。ちゃんとブラウザで記事を編集したり,日本語を使えるようにしたり,自動的に日付を追加したり,コメントをつけたりできるようにするには,いろいろとプラグインをくわえなくちゃいけないらしい。そんな面倒なことやっとれるかい(←なんて言うのはぜんぜんパワーユーザーじゃないな)。で,他のソフトにしようかな,などと思っているときに,blosxom starter kitというのを見付けて,これにちょっと手を加えて,なんとか現状までもってきたのです。starter kitの製作者のkyo氏に感謝。あ,もちろんオリジナルの作者のDornfest氏にも。

    で,まあ,こんな感じ(みなさんがいまみているページのこと)に表示されるまでこぎつけたのであるが,イマイチ理解していないところが多い。たとえば,

    • トラックバックやRSSはちゃんと働いているのだろうか? そもそもこのへんの仕組みはよく理解しとらんぞ。やっぱ80番ポート経由でやるもんなんだろうか?
    • こうやって記事を書いて行くと自動的に日付等が付いて表示されるようだが,記事の数がどんどんふえていったらどうなるのであろう? ページの長さが無限にのび続けるのか,またはある程度の数で切って新しいものだけ表示されるのか? (設定項目にフロントページに表示する記事数ってあったっけ?) まあ,これは記事が増えてくるまでに解決すればよかろう。
    • 入力欄にExcerptってあるんだけど,これなにに使うんだろう。RSS?
    • 右上(ブラウザによっては下に書かれるかもしれません。)の「POWERED …」 の上に「Syndicate…」というリンクがあるんだが,これも使い方がわからん。クリックするとなんかエラーがでるぞ。…見なかったことにしよう。
    • CSSの書き方がイマイチわからんなあ。いろいろ本がでてるから,ちゃんと読めばわかるんだろうけど…。
    • 文字コードがUTF-8なんだけど,これって普及しているんだろうか? 古いマシンだと読めないかもしれない。少なくともこのページを置いてあるマシン(Mac OS X)のnkfはUTF-8に対応してない気がする。eucとかにしたほうがいいのかな?

    まあ,このへんはドキュメントを探せばどこかに書いてあることもありそうなので,とりあえず使ってみておいおい解明して行くことにします。なんて泥縄な。というわけで,しばらくはこのページの動的な機能に関しては不具合があるかもしれませんが,大目にみてやってください。なんて無責任な。コメント欄は使えるようなので,解決法をご存知の方はお教えください。なんて他力本願な。それ以外でもなんでもいいからコメントください。下の「Comments()」というのをクリックすると書けるようになるはずです。

    電子軌道?

    この記事の最後の段落の

    水素原子は、電子が原子核の周りを150アト秒で回っている。この光を使えば、とらえることができなかったこうした電子の動きを観察することも可能になるという。

    っていうの,ナカムラの量子力学の知識と激しく矛盾するのだけど,いいのか?

    だんだんわかってきました。

    先に,ここで使っているweblogソフトでいろいろわからないことがあると書いたが,だんだんわかってきた。

    • 特定の記事への固定リンクのアドレスを各記事の下に付けました。「Link to this entry」です。
    • アンテナで捕捉するのはhttp://mira.bio.fpu.ac.jp/tadas/cgi-bin/blxm/でお願いします。「はてな」などはこれで捕まるそうです。某「特に公開用でないアンテナ」などはどうかな? ヘッダ情報しかみてなければダメみたい。実はlastmodifiedというプラグインがあって,更新記録をヘッダに出してくれるはずなんだが,入れてみてもエラーで動かない(涙)。
      12月7日追記:うまくいかないみたいです。12月7日のコメント参照。なるべく早く対処します。
    • 右(あるいは下)の「Syndicate…」というやつはRSSリーダー向けのアドレスだそうです。エラーも出ないようにしました。
    • 一ページに表示される記事の数は,やっぱり設定できました。今は10にしています。http://mira.bio.fpu.ac.jp/tadas/cgi-bin/blxm/にアクセスすれば,最新の10記事が見えるはず。
    • トラックバックについてはまだようわからん。調査中です。

    山形浩生

      山形広報部経由で山形浩生についてのQ and Aにたどりついた。
    Q.481:何を最も軽蔑していますか?
    A.481: 自分。
    なんてのは,いかにもって感じだが,
    Q.493:「ああ、俺っておセンチな事やってるなぁ」と感じる時はどんな時でしょうか。
    A.493: いつも。いやになるくらいいつも。
    ってのは,なかなかヨイ。以前,バロウズ本を読んだとき,「ああ,山形ってひとは実はとってもセンチメンタルな人なんだなあ」と思ったのだが,これを読んでやっぱりね,と納得(当たってるかな?)。

    沖縄タイム

    来週の予想:
      9時に行ってみるとやはり開いていなくて,9時半前にやっと塾の先生がやってきて,「いやあぁ,9時って約束するとやっぱり9時半になりますな,ははははは。」

      でもナカムラはそういう沖縄が結構好きです。いや,実はその次の日の解析力学についてコメントしようと思ったのだが,いまさらなにかつけくわえるのも蛇足なような気がして。

    ふたたび解析力学

    ナウなヤングの間では解析力学の噂でもちきりだが(意味不明)、昨日、用があって大学の図書館に行ったついでに、世の解析力学の教科書にはなんと書いてあるのかと思って眺めてみた。ナカムラの大学には物理系の学科がないので、解析力学の本は3冊しかなかったのだが、その中の「なっとくする解析力学」に以下のような記述があった。

    さらに対象の力学的自由度が f なら …中略… 2 f 個の変数で状態を表すことができる。…中略… (が,しかし) 運動学的状態は位置、速度だけでなく、加速度を知らなくてもいいのか、と思いたくなる。これはまことにもっともな疑問であるが運動とは瞬間的には位置と速度で表現できるのだ、とここはいささか強引に認めてもらう以外はなさそうだ。

    なぜ位置と速度の二つで十分かは、ナカムラでも学生のころから知っているわい,もとの運動方程式が時間に関して2階微分だから、積分定数をふたつ決めれば解が決まるからじゃ,と思って読みながらふと考えたのだが,じゃあ,もし,運動方程式の微分が3階以上だったら解析力学ってできるんだろうか? ちょっとやってみると,最高次の微分が偶数階だったらそれらしいラグランジュアンはできそう。でもちょっと汚い。ハミルトニアンは無理矢理には作れそうだが,「ホンモノ」じゃないだろうなあ。

    ところで,解析力学の教科書ってたいがい仮想仕事の原理からはじめてるが,あれはわかりにくくありません?

    1. 作用というスカラー量が極値をとるという事実は座標系によらない。
    2. 適当に作用を決めて,ある座標系(具体的にはデカルト座標系)で、それの極値を求める方程式を書いてみたら,たまたま運動方程式に一致した。
    3. だとすると、どんな座標系でも極値をもとめる式(オイラー・ラグランジュ方程式)を解けば運動方程式の解が得られる → ウマー

    と説明されるほうが,すっきりしていると思うのだが…。で,その応用として,拘束条件がある場合を計算して,余力があれば,これは仮想仕事の原理で説明できて,歴史的にはこっちが先だったんだ,と教える方がよくないですか? それとも、上のナカムラの理解がどっかまちがってる?

    エレベーターに後から乗ったものが先に降りるのは不条理か?

    たとえば雑居ビルの7階のレストランに行こうと思って1階からエレベーターに乗ると、5階から乗ってきたやつも実は同じレストランが目標で、あとから乗ってきたものだから扉側に立ってて、だから降りるときも先に降りて、先にいい席に案内されて、俺の方がはじめから乗ってたのに、しかもこちらは,むさいおっさんとビジネスランチなのに、あっちはキュートな女性と二人連れだ、と不条理を呪ったことはありませんか?

    しかし、この感情を子細に考えると、先にいるものに優先権があるということが暗黙の前提になっているのに気づく。これの根拠はというと、たとえば店が満員で行列して席があくのをまっている場合は、先にきたものの方が時間という自分の資源を多く投資しているので、その代償として先に入れるわけである。
    しかるにエレベーターの場合はどうか? たしかに1階から7階までいくのにエレベーターの中でなにもせずに待ってはいるが、これは移動に必要な投資で、レストランとは関係ない。もし1階から歩いて上ったとすると、あとから5階をスタートしたやつが先に店に入っても文句はいわないのではないか? さらに、エレベーターに乗るということは、上下に運んでもらうというサービスをうけているとも考えられるので、そうすると先にのっているものはより多くのサービスを享受しているわけで、あとから乗ってきたものに権利主張はできない。

    と、エレベーターに乗りつつ考えをめぐらし、次回からはあとから乗ってきたやつが先におりても心の平静が保てる(キュートな女性さえ連れてなければ)ようになったナカムラでした。えっ? そんなことそもそも気にならない? 失礼しました。

    風邪ひいちゃった

      ナカムラは一昨日当たりから風邪ぎみで,昨日の午後は授業がなかったので,午後3時ごろ帰って4時ごろから今朝の8時ごろまで寝ていた。こういうときは大学教員って比較的時間が自由になるからいいですね。おかげで今日はかなり調子がよい。みなさんも気を付けてください。

      ところで,ナカムラの知識が正しければ,現代医学で風邪を治す方法は無く,いわゆる風邪薬は熱をさげたり鼻水をとめたりの症状をおさえるはたらきはあっても,風邪そのものを早く終らせることはない。つまり,風邪薬をのんでものまなくても,ひきはじめからひきおわりまでの時間は同じということだ。いや,下手に風邪薬をのむと,症状が楽になるものだから,無理に仕事などして,かえって治るのが遅くなる可能性だってある。だからナカムラは風邪をひいたらひたすら大量に寝て体力を温存し,自然治癒を待つ事にしている。風邪薬はのまない。

      毎年,いまのシーズンにテレビをつけると頻繁に風邪薬のCMをやっているが,注意してみると,「風邪を治します」とはっきり宣言しているやつはひとつもないはずだ。嘘偽の広告になるからである。しかし,以上のような事情を知らずにみると,薬をのめば風邪が治るような印象をあたえるCMが圧倒的に多い。
      これは,ある種の詐欺まがい商法ではなかろうか? 「風邪の治癒には効果がないが,治るまでの時間を楽に過ごすための薬です」ということを明言していないと,すくなくとも誠実な態度とは言えないような気がする。さらに,TVや雑誌などの健康特集でもあまりふれられることがないのは,製薬会社という大手スポンサーのドル箱商品にケチをつける根性がないからにちがいない,などと思ってしまうのは風邪をひいて寝ている間の邪推なのかなあ…。

    AVS

      営利安泰,じゃなくてエイリアン対プレデターを観た。しょうもないというのは分かっていたが,エイリアンファンとしては観に行かざるを得なかったもので。ひいき目にみているのかもしれないが,やっぱりエイリアンの洗練されたデザインとディテールに比べると,プレデターはいかにも陳腐な二流SF的宇宙人である。エイリアンをデザインしたギーガーは,二作目(これはかなり良かった)を作る時でさえ反対したそうだから,プレデターという「格下」のやつと組まされたエイリアンをみて嘆いているのではないだろうか。

      やっぱり思ったとおりの出来だったが,エイリアンの三作目や四作目よりは良かったと思う。で,本筋には関係ないけど,オープニングで主人公の女性がフリーソロ(ザイルなどを使わずに,落ちたら即死ぬようなスタイル)のアイスクライミングをするシーンがある。これは多分ワイヤーかザイルで安全確保しているのを,コンピューターで消しているのだろう。実際にあんな困難なルートをザイルなしで登るのは自殺行為だ。
      ハリウッド映画でクライミングシーンがでてくると,ミッションインポシブルでもクリフハンガーでも,たいがいフリーソロである(もちろん特撮で実際にはやっていない)。その方が派手でかっこいいからであるが,知らない人がみるとクライマーというのはみんなフリーソロをしていると誤解するのではなかろうか。実際にフリーソロをするのはごく一部のアドレナリンナーコティックなマニアだけで,しかも登るのはもっと簡単なルートである。たぶん,クライミングシーンにかぎらず,ハリウッド映画のいろんなシーンで,知ってる奴が見ると噴飯ものの,リアリティよりも派手さをとった映像が使われているのだろうなあ。

    Jan 03, 2005

    Restitusionという単語を知らなかった。

      今,街でうわさの「田崎の跳ね返り論文」だが,ナカムラも勉強になると思って読んでみた。読み進めるうちに,ナカムラの口元にうかぶ不適な薄笑い。「ふっふっふっ,田崎も甘い男よのう。すぐに反例を思いついたぞ。死してシカバネひろうもの無し(意味不明)。」

      たとえば,バネをおし縮めて留め金で留めておく。時間が十分にたつとバネも留め金も温度が等しくなるから,平衡状態とみなせる。で,これを壁にぶつけると,留め金がはずれてバネの力で反発して,初速よりも大きな速度で跳ね返って来ることが有り得るではないか。論文ではなにやら難しげな計算をしておるが(もちろん理解していない),このような明白な反例があるということは,どこか間違えているに違いない。田崎論文のプリントアウトを置いて,ナカムラはひややかに言い放った。「おまえはもう死んでいる。」

      いや,しかしちょっとまてよ。冷静に考えてみれば,数理物理の奥義をきわめ,熱・統計力学界のケンシロウとも言われる(ってナカムラが今言ってるわけだが)田崎氏が,こんなにすぐに思いつくような反例に気づかぬはずはないのでは? と,もう一度よく考えてみると…ひでぶっ。やっぱりナカムラが間違っておりました。田崎さんごめんなさい。
      田崎論文ではボールの初期状態をカノニカル分布としている。これは可能なすべての状態にexp(-βH)の重みをかけているわけだが,この「すべての状態」の中には留め金が外れた状態も入っているわけで,そうするとこの状態はエネルギーが低いから,平均するとこっちのほうが主要になってしまう。つまり留め金がかかっている状態は熱平衡とはいえないわけだ。うーん,参った。死してシカバネ拾うもの無し。

      しかし,考えてみると何か釈然としないものがあるなあ。そうだとするとテニスボールのように,圧力の高い空気がゴムの皮の中に入っているものも熱平衡じゃないことになる。いや,さきほどの縮めたバネだって,未来永劫留め金が外れないことだって想定できるわけで,そうすると,エルゴード性がなりたたない(エルゴード性が統計力学の基礎になり得るかという問題はおくとして)というか,「可能なすべての状態」というのが一方からは到達不能な二つの集団に別れてしまうというか,しかも,それが留め金がはずれるかどうかという,マクロな偶然事象に左右されるというか,なにかそういうすわりの悪いことになる。
      よく考えれば,留め金が外れるかどうかもハミルトニアンにいれればいいんだとか,そもそも孤立系という理想化がどうのこうのとか言って納得できる気もするが,まあそういうもんなんすかね…などと考えつつ喫茶店でコーヒーをすする年の瀬の昼下がりであった。