Nov 20, 2009

なじまない

いま話題の「仕分け」の話。科学技術分野で言えば,スーパーコンピューター事業に関するプレゼンの情けなさはネットで話題だが(たとえばこことかこことか),「仕分けは,科学技術にはなじまない」という緊急提言を総合科学技術会議の有識者議員が発表したというニュースを見た。科学技術関連の仕分けにはいろいろ議論があるだろうから内容についてはふれないが(でもGXはダメでしょう[あ,言っちゃった]),この「なじまない」という言い方はまったく説得力がないのではなかろうか。これ,科学技術じゃなくてもなんでも言えますよね。「仕分けは,福祉にはなじまない」「仕分けは,教育にはなじまない」「仕分けは,社会基盤整備にはなじまない」等々。なにか,「研究というものは業績評価には,なじまない」などと教授会で大真面目に言う業績なし教授を連想させる。

巨額の資金の争奪戦のバトルフィールドで,こういうアバウトで観念論的な話をしても「寝言は寝てから言ってね」で終わりじゃないかしらん。もし,科学技術を本当にアピールするなら,たとえば……,たとえば。あかん,思いつかん。というか,そういうのをナカムラごときが思いつくようなら苦労はないのだろうが,とにかく,科学技術にあまり関心がない人にでもその必要性を説得力をもってアピールできなければ,緊縮財政のおりに予算を減らされるのはしょうがないだろう。なにか科学技術とは神聖にして侵すべからざるもの,という観念を世界のみんなが共有していると誤解しているのではなかろうか。実は福祉だって教育だって社会基盤整備だって,当事者はみんなそれが神聖にして侵すべからざるものと思っているんだよね。

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