Sep 02, 2009
一般掛け算
アインシュタインが来日したとき,「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」の二つの講演をしたのだが,「特殊」よりも「一般」の方がわんさか聴衆が集まった,なぜかというと普通の感覚では,「一般」の方なら一般ピープルにも理解でき,「特殊」というのはなにか特別な聴衆向けという印象だったから,という話をどっかで読んだことがある。(いま,ネットで調べたけど,みつからなかったので,不正確かも。)
実は物理とか数学では「一般」というのは適応範囲がひろく,「特殊」といえば,そのなかの限られたケースでしか使えないというニュアンスがあり,ざくっと言ってしまえば「一般」の方が偉いのである。たとえば「特殊漫画家」(←なんちゅうたとえじゃ)とかいうときのニュアンスとは違い,物理屋が世間の感覚とずれているまたひとつの例である。そういえば「物理屋」という言い方も世間とずれとるのう。
というようなことを思い出したのは,カネゴンさんのこの記事で「微分を『特殊割り算』、積分を『特殊掛け算』と説明する」というのを読んだからである。実はナカムラも前野さんと同じく,カネゴンさんのいうように「積分は掛け算,微分は割り算」と授業で教えているのであった。実はこの例えって多くのひとが使ってるのね。ナカムラの場合「掛け算の化け物」のかわりに「掛け算の親玉」といっているのだが。(本筋とは関係ないが,微分より先に積分を教えるようにしている。面積を求めるほうが傾きを求めるより直感的じゃない?)で,さきほどの「特殊」と「一般」の話にもどると,積分は「特殊掛け算」ではなく,「一般掛け算」というほうがよろしくないだろうか,と思ったのだが,アインシュタインの講演の話を考えると,感覚としては「特殊」のほうがやっぱりいいのかな,などと考える夏の終わりの夕暮れ時であった。
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